7月5日に初日を迎える「NINAGAWA 十二夜」。千穐楽には上演200回となるそうですが、それに先立って行われたプレイベントに、運良くチケットを入手して参加することができました。
「NINAGAWA 十二夜」 プレイベント
7月2日(木) 6:45pm 大阪松竹座 1階右列
幕が開くといつもの松竹座の雰囲気とは違っていて、床は黒、舞台下手には蜷川演出の特徴でもあり今回の「NINAGAWA 十二夜」でも使われている客席も映し出す大きな鏡が置かれていました。
中央にテーブルと椅子が3脚。司会進行は関西テレビの杉本なつみアナウンサーで、まずは、天井から登場人物の写真が入った大きなタペストリーが降りて来て、これを見ながら作品の大まかなストーリーと登場人物を説明されました。このタペストリーはロンドン公演の劇場で実際に飾られていたものだとか。
そして、いよいよ尾上菊五郎、菊之助の登場です。
この日午後行われた「船乗り込み」(こちらとかこちら)では、爽やかな浴衣姿だったお二人ですが、プレイベントではナイト・フォーマル。菊五郎さんはタキシードにブラックタイ、菊之助さんは、光沢のあるグレーのテールコートかな?フロックコートになるのかな?ちょっと変わった形のスーツでした。変わった形といえば菊五郎さんの靴
インタビュー形式のトークは、「作品の魅力」「役作り」「蜷川さんの演出について」「ロンドン公演の印象」etc. といったもの。この質問に答えるお二人がいかにも“らしく”て楽しかったですどんな質問にも余裕綽々、「蜷川さんが灰皿投げるって聞いたから、ポケットに煙草用意してて、灰皿飛んできたら吸ってやろうと思ってた」なんてユーモアを交えて語ってくださる菊五郎さんに対して、常に品よくお行儀良く、言葉を選んで真摯に答える端正な菊之助さん。ステキな親子です
−「歌舞伎では開演して5分くらいは、我々がいう“塵沈め”という時間で芝居が始まらないんですが、蜷川さんの演出は始まったらいきなりバーンとクライマックスのような場面があります。」
−「『NINAGAWA 十二夜』をやって変わったことはカーテンコールが抵抗なくできるようになったこと。歌舞伎では芝居が終わった余韻をそのまま持って帰っていただくのですが、どちらがいいんですかねぇ?」
というような菊五郎さんの発言には、伝統芸能としての歌舞伎への思い入れの深さを感じました。何てったって人間国宝ですものね。
また、これは「ロンドン公演の評価は?」という客席からの質問に答えておっしゃったことですが、
「これまでの海外公演では伝統的な歌舞伎をやって来たので、『歌舞伎』という別の世界の芸のような少し距離を置いた評価でしたが、今回は自分達のもの(シェイクスピア)をやる、ということで、賛否両論、突っ込んだ批評が多かったです。歌舞伎では当たり前の二役、三役を演じることへも。」 という内容もとても興味深いものでした。
もうひとつ印象的だったのは、「生まれ変わっても同じ人生を歩まれますか?」という客席からの質問に菊五郎さんが答えておっしゃった、
「毎月舞台があるというのはとても大変なことです。前の月がいくらよくても次の月が悪ければ、評価はまたゼロになってしまいますから。」 というもの。
毎月どこかで興行を打っているのが当たり前の歌舞伎の世界で、ほぼ頂点に立つ役者さんのお一人である菊五郎さんにしてこの覚悟−歌舞伎という芸能が何百年と脈々と続きながら、いつの時代も私たち観客の心を捉えて離さない理由のひとつを垣間見たような気がしました。
その後、スクリーンが降りて来て、ロンドン公演のダイジェストと蜷川幸雄さんのインタビューが映写されました。
この作品で初めて歌舞伎を演出された蜷川さんは「歌舞伎は魔法の国。歌舞伎役者は魔法の国の住人」とおっしゃっていました。「ロンドンの観客は大阪のお客さんと似ている。面白いとダイレクトに反応してくれるけど、面白くないと帰っちゃう」という発言に客席大ウけ
最後にサプライズ?企画としてプレゼントの抽選会。
座席の半券を菊五郎さん、菊之助さんが引いてくれて、「十二夜特製 非売品のうちわ&手ぬぐい」 10人、公演ポスター 5人、そして最後は、「音羽屋親子と記念撮影」が1人。すぐ近くの席の男性が当選されたのですが、客席中の羨望の視線とため息を浴びて舞台上でスリーショット写真に収まっていらっしゃいました。ウラヤマシ〜
プレイベントの後は、劇場前でイルミネーションの点灯式が行われました。松竹座支配人の「新橋演舞場より松竹座の方が迫力があります」なんていうご挨拶の後、菊五郎さんと菊之助さんが登場し、「10・9・8・7・・・」とみんなでカウントダウンして点灯
ロンドンを意識したっていうイルミネーション。点灯後は、見慣れた道頓堀界隈も何となくロンドンの街並みっぽい?
「NINAGAWA 十二夜」大阪公演、いよいよ開幕です。
終わった後は、ご一緒させていただいたムンパリさまと道頓堀川を見下ろすカフェでお茶
二人とも「NINAGAWA 十二夜」はまだ観たことがないので、この話題はおいておいて(笑)、愛之助さんの映画の舞台挨拶のこととか、「勧進帳」とか「仮名手本忠臣蔵」とか、はたまた野田秀樹さんとか、濃い〜内容のアフタートーク、楽しませていただきました。いつも本当にありがとうございます。
菊之助くんてホント、色白でまつ毛長いよね〜のごくらく度
冬の星座の代名詞であるオリオン座が、真夏に海上から見えるのは夜明けのほんのわずかな時間だけ。真夏に輝けば、それはこの上ない吉兆だと船乗りの間で語り継がれているのだそうです。
「仁左衛門さんの一世一代」と「金太郎くんの初舞台」に目が奪われがちですが、その他にも見応えのある演目がたっぷりだった六月大歌舞伎。
本日は歌舞伎座さよなら公演六月大歌舞伎千穐楽、おめでとうございます。
「平和だった週末、カムバーック」ってカンジの週のはじめ。

加納幸和さんが花組芝居の本公演ではできないような実験的な試みをしようとする花組ヌーベルの第2弾。
こちらは、1公演限定20セットで売っていた写真セット。ちゃんと会葬御礼ふうになっていて、お清めの塩も入っていて、中には喪服姿の集合写真と、私服の写真4枚入り。最後まで小ネタ効いていました。
ひと組の父と息子の確執を軸にしながら、戦争や暴力への嫌悪の姿勢を貫きつつ、最後にはロック魂のすばらしさを訴える音楽賛歌の群像劇でした。
もちろん未來くんのみならず、役者陣は皆、クドカン特有の機関銃のようなギャグ連射の中で、キメどころではきちっと怒りや悲しみに転化できる力量揃い。
劇中の口上。
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