2007年02月28日

カスタネットマン

昔、好きでよく見ていたTV「オレたちひょうきん族」に出てきたキャラクター カスタネットマン

これは、ビートたけしがタケちゃんマンの収録をよくズル休みして突然来ないことを明石家さんまが茶化して、カスタネットの演奏になぞらえて2人でカスタネットの扮装で唄うものでした。

♪カスタネットのおじさんは
 仕事が嫌いな訳じゃない  
 体が悪い訳じゃない
 でもねぇ・・・
 出て出て休んで休んで出て出て休んで出て休んで♪


この♪出て出て休んで・・・をやたら思い出した私の2月。

「朧」 「ハムレット」 「朧」 「スウィーニー」 「朧」 「コリオ」 「朧」 「朧」 「フール」


1ヵ月の観劇9回は多分自己最高記録。
そりゃ忙しくてお部屋のお掃除やその他諸々、滞るというものです。


「コリオレイナス」「フールフォアラブ」の感想もまだ書けていませんの地獄度 ふらふら ふらふら
(total 186 わーい(嬉しい顔) vs 186 ふらふら)
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2007年02月27日

リハビリ

るんるんひかり〜とみず〜とつち〜 闇と血と呪い〜

      とか

るんるんミヤコ 荒らす悪党〜を 俺達はゆるーさない

      とか

るんるんやれ 飲めや歌え踊れぇ ここはラジョウの都じゃないかぁ〜

      とかが

朝から頭の中をぐるぐる回って、完全に虚脱状態です。

IMG_1937.jpgこんなことではいかん!とリハビリやってみました。

しばらく前から、通勤で降りる地下鉄の改札出たところに掲示してある「藪原検校」のポスター。気になっていたのですが、“朧の森”にいる間は古田新太にはマダレのままでいて欲しかったので、ずっと見て見ぬふりをしていました。

今日会社帰りに思い切ってしっかり見て来ました。見るだけでなく写真も撮って、「ふるちんは検校、ふるちんは検校、ふるちんは検校」とポスターに向かって3回唱えて帰って来ましたダッシュ(走り出すさま)


夜のオフィス街でかなり妖しい行動の地獄度 ふらふら (total 186 わーい(嬉しい顔) vs 184 ふらふら)
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2007年02月25日

さよなら ライ

千秋楽.jpg最初にこの舞台の企画を知ったのが去年の3月。あれからほぼ1年にわたる私の中でのプロジェクト・・・内容がわかっては驚き、チラシがカッコイイ〜と喜び、チケットが届いてはこれまたカッコイイ〜と大喜びして、舞台が始まってからは感動に涙してきた「朧の森に棲む鬼」
本日千穐楽でした。

劇団☆新感線 「朧の森に棲む鬼」 大阪松竹座
前楽 2月24日(土) 17:30 <5回目観劇>
大楽 2月25日(日) 12:00 <6回目観劇>


前楽夜の部と大楽、1階センターの9列と8列、ほぼ同じ座席位置で観劇。歌舞伎でよくいう“とちり席”にあたる席で、舞台全体が見渡せながらも役者さんの表情もよく見えるというとってもよいお席でした。白い光の中に「朧の森に棲む鬼」のタイトルが浮かび上がったのを見るだけでもうウルウル。千穐楽って、役者さんの気が抜けちゃって、いく分ゆる〜いカンジになることが多いと聞きますが、今日の千穐楽は全くそんな心配は無用でした。最後までハイテンション、力強さと気迫に溢れ緊張感漲り、それでいて大楽特有のお遊びやアドリブもあって、温かい雰囲気、ほぼリピーターが占めると思われる客席も的を心得ていて、ほんとうにいい舞台でした。

大楽のアドリブの中で一番好きだったのは、ライがヤスマサ将軍の手紙を読むシーン、キンタがツナに殴られて、「ほら〜、とばさないからこんなことになる〜」と訴えると、ライがキンタをよしよしっていう感じでハグしたところ。ライからキンタへ、染五郎さんからサダヲさんへ、この2ヵ月ずっと一緒にやってきた気持ちを表わしているようで、何とも微笑ましかったです。

昨夜観た時点で、今さらながらマダレの存在の大きさを再認識しました。たとえばライがシュテンと対峙している時、目の見えなくなったキンタがライに切りかかってくる時、そしてツナがライに憎しみの刃を向ける時、マダレは黙ってただそれを見ている。ポーカーフェイスの顔に幾通りもの複雑な表情を浮かべて。舌先から出てくる言葉を駆使して生き抜いていくライと対照的な寡黙さ。それで一層最後の森で、「何もかもあいつの思い通りになるのが気に入らなかったのかな。」っていうセリフがすごく重みを帯びてきます。1回目に観た時、「市川染五郎と最初から対立して火花を散らす役どころで観たかったな」と書きましたが、前言撤回。この存在感は古田新太でないと出せない。

IMG_1965.jpgそんな訳でかなりふるちんLove黒ハート再燃のところへ、拍車をかけるようなサプライズが今日の大楽に待っていました。
幕間でロビーに出たところで「1階ロビーで古田新太のサイン会を行います」のアナウンスが。「ええ〜っがく〜(落胆した顔)」と慌てて階段を駆け下りると、緑色のマダレの扮装のまま、1階ロビーカウンターでニコリともせずサインを続けるふるちんの姿。「何にでも書きます。ティッシュにでも」って係の方。ティッシュって・・・。プログラムはもちろん、チラシ(←私はコレ。「こんなものしかなくってゴメンナサ〜イ」と言ってサインしてもらいました)やチケットや封筒やメモ帳、差し出されるものに黙々とサインをして一人ずつ丁寧に握手までしてくれたふるちん、サイコーです exclamation×2

そのマダレの紹介は、昨夜「かぶと虫さん」 本日「オカン」でした。

そして、ライ。
すばらしいものを見せてもらったという他ありません。
何度も書きますが、姿カタチ、動きの美しさが際立っていて、ストーリーの展開は別にしてもずっと見ていたい気分でした。最初の頃、剣に操られながらの立ち回りに始まり自分の意志で自在に剣を使うようになるまで、華麗で美しい刀さばきと殺陣のスピード感は群を抜いています。検非違使のふわりとした衣装を翻しながら、舞台のあちらこちらから登場しての殺陣は余人を寄せつけない美しさ。その検非違使の衣装、ウラベを斬る時の白いマントと紫の軍服、牢獄のシーンの黒と赤の衣装、が衣装のマイベスト3。

さらに凄かったのは表情です。サダミツに「俺をハメようなんざ100年早ぇんだよ」と言い放つゆがんだ口、血人形の契りの本当の意味を知った後、1幕最後「鬼より恐ろしいもの・・・それはこの俺だ」と叫ぶ怒りに燃えた目、目が見えなくなったキンタへの哀れみの混じったうすら笑い、ツナの乳房をつかんで「やっと食べごろだ」と嘯いての舌なめずり、シュテンを殺した後、朧たちに闘いを挑み両手を広げて憑かれたように花道を駆け抜ける鬼の形相、「悪党が情に流されたらおしめぇなんだよ」と言い放った直後にキンタが現れた時の驚愕とキンタの言葉を聞く時の怯えたような混乱と苦悩の眼差し、そして、最期の森のシーンでの「アニキが生きているのか死んでいるのかわからなくなった」とキンタに言わしめるイッちゃった目。魂の咆哮のような叫び。・・・思い出しただけでも涙 たらーっ(汗)

こんな役を染五郎さんのために書いてくれた中島かずきさん、いのうえひでのりさんはじめ、出演者、スタッフ、この作品にかかわってくれたすべての人に感謝したい気持ちでいっぱいです。そして、この舞台に出会えた幸せを感じずにはいられません。

いつまでも朧の森を彷徨っていたかったけれど、お別れです。ライ。
会えてよかった。ほんとうにありがとう。さようなら。

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2007年02月22日

沖縄みやげ(続報)


ちゃんと

IMG_1931.jpg


エルメスのバッグに入った

HERMES.jpg


紅いもとちんすこうが届いて

potato.jpg


おいしくいただきましたexclamation

IMG_1925.jpg



タルトじゃなくてスィートポテトだったけどのごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 183 わーい(嬉しい顔) vs 183 ふらふら)
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2007年02月20日

沖縄みやげ

先週末のこと。
他部署のおじさん(一応役員さん)犬  明日から沖縄出張や。お土産、何がいい?

猫  沖縄行ったことないから、何があるのかわかりませーん。
     「ちんすこう」かな?あれでいいです。

犬  ちんすこう?どんなんや?

猫  うーん、もう何でもいいです。お任せします。
   別に沖縄名産とかじゃなくても、沖縄には免税店もあるらしいし、
   高級ブランドバッグでいいですよ。

“お”の部下 わーい(嬉しい顔)  まぁ、まぁ。お任せっていうのも何だし、紅いものタルトなんかどうですか?

猫  じゃあ、エルメスのバッグに入った紅いものタルトでお願いします。


今日、那覇空港から電話かかってきた。

犬  残念!沖縄の免税店にはコーチしかないわ。エルメスなかったわ。


確かに那覇のDFSにエルメスはない。
でも、ヴィトンだってロエベだってプラダだって、フェラガモだってあるじゃん!


お土産もらい損ねた地獄度 ふらふら (total 182 わーい(嬉しい顔) vs 183 ふらふら)
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2007年02月19日

朧の森に棲む鬼  其の四

劇団☆新感線 「朧の森に棲む鬼」 
2月16日(金) 6:00pm 大阪松竹座


CDのお陰で歌も音楽もバッチリ入って、「台詞覚えてしまうぞ」と呆れられつつ4回目の観劇です。公演も半ばを越えて、疲労も相当なものだろうと想像に難くないのに、相変わらず緊張感漲るすばらしいテンションの舞台を見せてくれる役者さん達に愕きと感謝。さすがに初めて観た時のような衝撃はないけれど、ストーリーを知っているから、展開がわかっているから気づく細かい演出や伏線もたくさんあって、思い入れも興味もつきることがありません。登場人物一人ひとりがいとおしくなって、コマル。

さて、ここで問題です。
3人のヒロイン−ツナとシキブとシュテン なれるとしたら誰になりたい?

私はシキブがいい。
同じ騙されるなら、殺す側よりライに殺される方がいいです。
(これ言うと、同じようにシキブがいいっていうファザコンサリーちゃんに『私たちってドM?』と笑われたのですが。)

欲を言えば、騙されたことを知ることなく逝きたいところだけど、そこまで望むのは贅沢というもの。恋に生きるうかれ女で、「妻でなく女がいい」という思いにも共感できるし(♪舌先を絡めて愛するもよし のパート担当だものね)、ツナへのライバル心から高い身分が欲しくてオオキミの側室になったり、ヤスマサ将軍もツナの夫だから手に入れたかった、という高田聖子さんの役の解釈も説得力があります。何とも可愛くて哀しいシキブ。オオキミに「ごめんね、ごめんね」と言いながら毒をさらに飲ませる場面は、女の性の激しさと哀しみが滲み出ていて、涙なくして見られません。

ライは人を愛したことがないように思えるけれど、やっぱりツナのことは好きだったのでしょう。ライは「好きも憎いも同じこと」と思っているから、ツナが騙されて自分のものになった(ふりをした)時も、憎しみのあまり自分に刃を向けた時も、憎悪の中で自らの命を絶とうとした時も、同じように喜びを覚えたのではないかしら。ツナもきっと好きだったものね、ライのこと。

IMG_1918.jpg今回の席は1階最前列。
(←これ、配られたビニールシートです。)しかも、7番8番っていう、花道すぐ側の席で、ライが目の前や横にじっと座る場面が何度もあって、ドキドキして目のやり場に困りました。マダレ(この日の紹介は「大五郎」)の“顔芸”や、他の役者さん達の表情の変化もすごくよく見えて、やっぱり前の席はヨロシ。

表情と言えば、シキブがオオキミを殺してしまった後、ライがやって来てシキブを励まし、毒を飲ませて立ち去ろうとして最後にシキブに「ライ」と呼びとめられた時、一瞬、「またかよ、うっぜーな、コイツ」みたいな表情をして、シキブの方を振り返った時にはこの上なくやさしい微笑・・・染ちゃん、こうやって女を騙してきたんじゃないの?と勘ぐりたくなるような見事な表情の変化でした。


残すは前楽&大楽だけになっちゃったよの地獄度 ふらふら (total 182 わーい(嬉しい顔) vs 182 ふらふら)
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2007年02月18日

やつの名はスウィーニー・トッド

るんるんやつの名はスウィーニー・トッド やつの店はフリート・ストリートるんるん
印象的な旋律のバラードで始まり終わるミュージカル 「スウィーニー・トッド」

Sweeney.jpg
スウィーニー・トッド: 市村正親
ミセス・ラヴェット:  大竹しのぶ
乞食女: キムラ緑子
ジョアンナ: ソニン
アンソニー: 城田優
ターピン: 立川三貴
ビードル: 斉藤暁
トバイアス: 武田真治

演出・振付: 宮本亜門


2月15日(木) 7:00pm シアターBRAVA!

妻に横恋慕した判事ターピンによって無実の罪で島流しにされた理容師が15年を経てロンドンに戻って来る。ターピンに辱めを受けた妻は自殺し一人娘ジョアンナがそのターピンに養育されていることを知った理容師は、スウィーニー・トッドと名を変え、ラヴェット夫人のパイ屋の2階に床屋を開き、復讐の機会を窺う。その腕前で店は繁昌するが、自分の過去を知る人間を殺したのを皮切りに次々と殺人を犯していく。スウィーニーが殺した人間の人肉で作ったパイでラヴェット夫人の店も大繁盛。何も知らないままラヴェット夫人を慕い店を手伝う少し頭の弱い青年トバイアス、店の周りをうろつく不吉な乞食女・・・様々な人を巻き込みなら遂に復讐の時が−。

実話をベースにした(?)という物語は暗く重く、後味悪い。例によって「殺人」「人肉パイ」以外に何の予備知識も持たず観ていた私は、クライマックスのたたみ掛けるような凄惨な場面にただ唖然。スウィーニーと乞食女とのいきさつも、直前の床屋の場面でハッと気づいて、「やめて!スウィーニー!!その人は・・・。」と心の中で叫びました。きっと眉間にシワ寄せて観ていたと思います。観終わるとのどカラカラ、疲労感でぐったりでした。

近頃現実社会で起こる数々の殺人事件が二重写しとなり、絵空事とはいえない妙なリアリティがこのお芝居にはあります。最後のバラードの歌詞 「たとえ地獄が待っていようと、人はそれを繰り返す」 に込められたメッセージは痛烈です。 作詞・作曲: スティーヴン・ソンドハイム

タイトルロールの市村正親。「そうよ、そうよ。市村さんはこうでなくちゃ。」というカンジです。響きわたる声とドラマチックな歌唱、孤独と哀しみが色濃く影を落とす瞳−ファントムを思い出しました。コミカルで軽妙な市村さんも良いけれど、やっぱりこんな市村さんが観たかった!始めと終わりのバラードで、アンサンブルの中からスックと表れ出るスウィーニー。市村正親ではなく、まぎれもなくスウィーニー・トッドがそこにいました。

大竹しのぶは本格的ミュージカルは初出演ということで、歌唱についてはあれこれ言われているようですが、歌を台詞として、歌詞を大切に唄っていて、聴き取りやすく説得力のある歌唱。本来ミュージカルの歌のあるべき姿ってこうなのではないでしょうか。ガサツだけど、パワフルで健気で一途にスウィーニーを想っていて、とても可愛い。

ちなみに、パンフレットには「ラヴェット夫人もびっくりのおいしさ!!」とポークパイのレシピが掲載されています。かなりブラックなセンスですよね。

武田真治はいつもキレイなお顔ばかり拝見していたので、ちょっと意外だったけれど、トバイアスの繊細さをよく表現していて存在感を示していました。意外といえばジョアンナのソニン。近頃テレビで見かけなくなったと思ったら・・あんなに唄えるなんて、意外なオドロキでした。テレビといえばアンソニーの城田優。「ハケンの品格」で春子さんのフラメンコ酒場にいる男の子ですね?ミュージカルを観る機会が少ない私は驚いてばかりでした。

位置情報カーテンコールの市村さんはすごくカッコいい。周りの共演者を招いたり、オケピを紹介する仕草がほんとに手馴れて洗練されていて、ホレボレします 揺れるハート 最後には武田真治くんを促して、2人で投げキッスもプレゼントしてくれました。(そこにしのぶさんも加わる)

位置情報ロビーで瑳川哲朗さんにぶつかりそうになりました。あんまり目の前で舞い上がってしまい、「どっ、土曜日、『コリオレイナス』観に行きます。」と言ってしまいました(恥)。「観に来てくれるの?これに負けないくらいおもしろいですよ。期待して下さい。」と笑顔で握手してくださいました。いい人だぁ。

位置情報他にも『マリーアントワネット』に出演中の井上芳雄さんや何人かの役者さん達(ゴメンナサイ。ミュージカル界に疎くてお顔がわかりません)。初日の高揚感と相まって、華やかなロビーでした。


しばらくミートパイは食べたくないの地獄度 ふらふら (total 182 わーい(嬉しい顔) vs 181 ふらふら)
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2007年02月13日

「朧の森に棲む鬼」 3回目観劇

基本的に、ひたすら前で、役者さんの汗が飛んで来るくらい前の席で観たい派の超ミーハーの私ではありますが、新橋演舞場で最初にこの舞台を観た時、「これ、2階でも観てみたい」と思って、予定外に取れ過ぎて手放すつもりだった2階席のチケットを我が物にして(笑)、2階席最前列センターでの観劇となりました。

劇団☆新感線 「朧の森に棲む鬼」
2月12日(月) 12:00 大阪松竹座


新感線のお芝居はいつも照明の美しさには定評がありますが、今回は特に素晴らしくて、それが2階席から観ると一層際立って、本当に綺麗。青、赤、緑、白と変化する照明にスポットライト、床に描き出される光の演出・・・原田保さんの創り出す照明は夢のように美しく幻想的で、うっとりしてしまいました。それにあの光とともに浮かび上がって来るタイトル。これは絶対2階や3階から観るべき。もう感涙ものです。そして、クライマックスの朧の森のシーン・・・2階で観てよかったぁ、と心から思いました。

役者さんの立ち位置や動きに目が行き渡ったのも大きな収穫でした。ライ、マダレ、ツナあるいはライ、キンタ、シュテンの計算されつくした立ち位置のバランスはそこだけ切り取って絵にできそうなくらいです。そして、やはり市川染五郎の動きの美しさは傑出しています。殺陣はもちろんのこと、しなやかな手の動き、立ち姿、立居振舞い、裾さばき・・・見せる、ということ、自分がどう見えるかということを知りつくしている、というか、幼い頃から体に心に、刻み込まれているのでしょう。

「それが俺の最期のペテンだ!」と断末魔に森に向かって叫ぶライは不幸だったのか−そんなことはなかったんじゃないかな。もちろん志半ばに倒れる無念や悔しさはあったとしても。もう一度あの場所に、朧たちと出逢った森に戻ってやり直せたとしても、戦場の屍から小ざかしい盗みを働いて食いつなぐ人生を生きながらえるより、野望を叶えるための激しい人生を自ら選び取ったに違いないと思います。

そもそも森の朧たちはどうしてライを選んだのか−「人の国の王になろうとでもいう男」だったから?それに対してライは「王?俺がか?」と驚いて応えていましたが、ライの心の奥底にある青い炎を朧は見抜いていたということでしょう。朧たちに出逢ってライの運命は変わってしまったけれど、それでもライは運命に翻弄されるのではなく、最後まで自ら進んで破滅の道へと突っ走って行きました。「メタル・マクベス」で松たか子扮するレディ ランダムスターが『小さいほうを選べばよかった』とつぶやく切ないシーンは今でも心に残りますが、ライにはそんな後悔はなかったように思えました。だからある意味、幸せだったのかなぁ、と。そう信じたい。

あら、今回はライを取り巻く女性たちについて書きたいと思っていたのですが、やっぱりライになってしまいました。こちらはまた次回(その時また新たにライへの思いがあふれていなければ)。

位置情報そういえば、今日のキンタとオクマちゃんのシーン。キンタのキックがあまりにもオクマちゃんの頭にヒットし過ぎて、オクマちゃんは勢い余って舞台から花外の客席側へはみ出して倒れ、最前列のお客様が驚いて支えようとしていたら、「勝手に参加しないでください」ってキンタに突っ込まれていました。だいじょうぶだったかなぁ、オクマちゃん。


染五郎さん、姫のご誕生おめでとうございますのごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 182 わーい(嬉しい顔) vs 180 ふらふら)
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2007年02月12日

コンラッド東京

いささか古い話で恐縮ですが、1月の上京時に宿泊したホテルは、コンラッド東京
ヒルトンホテルの創始者 コンラッド・ヒルトンのファーストネームを冠したこのホテルは、ヒルトングループの最高級ブランドのホテルですが、お部屋に入ると、こんなうれしい遊び心が待っていました。
IMG_1858.jpg IMG_1861.jpg

まずベッドの上では、CONRAD TOKYOと書かれたリボンをつけた、着物の生地でつくられたコンラッド・ベアがちょこんと座ってお出迎え。さらにバスルームには、王冠を被った白いアヒル・キングダックが。一緒にバスタブに入れて、グァグァとかわいらしい?鳴き声を聞かせてくれます。

最先端のホテルでありながら何となく落ち着いてくつろげるのは、こんな遊び心と、そこここに採り入れられた和のテイストのお陰でしょうか。もちろん、お部屋が広いとかファシリティが充実しているとか、行き届いたサービスとか、基本は高ポイントでクリアしてるって前提もあるのですが。

東京には次々新しいホテルがオープンしていますが、中でもこのホテルはお気に入りの一つになりそうです。


これでお値段がもちょっと安ければねぇのごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 181 わーい(嬉しい顔) vs 180 ふらふら)
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2007年02月11日

Song & Dance HAMLET

hamlet_1s.jpgご存知シェイクスピア原作の「ハムレット」の音楽劇−元宝塚歌劇団花組トップスター 安寿ミラ主演のこのシリーズは、2002年、2004年に続く再々演ということですが、今回初見。少人数のキャストながら歌も演技も実力派揃いでアンサンブルのよい上質のお芝居。全員での合唱はとても聴き応えがあり、こんな舞台、久しぶりに観たな、という印象でした。

Song & Dance HAMLET
2月10日(土) 3:30pm 兵庫県立芸術文化センター 中ホール


ハムレット: 安寿ミラ
ポローニアス・墓堀り: 斎藤晴彦
クローディアス: 沢木順
オフィーリア: 堀内敬子
ホレイショー: 石山毅
レアティーズ・ギルデンスターン: 谷田歩
ローゼンクランツ: 柄谷吾史
ガートルード: 舘形比呂一
ピアノ演奏: 宮川彬良


まずは栗田芳宏さんの斬新な演出に目を奪われました。ホレイショーの独白から始まるお芝居は、舞台中央に大きな絨毯が敷かれ、そこがステージであり、様々な場面となります。旅の一座に扮した役者さんたちはその左右に横一列に座して、各々が前に置いた旅支度のトランクから衣装を取り出し、ハムレットに、クローディアスに、ガートルードにと変身していきます。そして、舞台下手にはピアノが置かれ、音楽の宮川彬良さん自らピアノを奏でてくれます。

幕も暗転もなく、装置や小道具もほとんど使わずセリフと歌とピアノの音色だけで綴るお芝居が、かえって観る側のイマジネーションを増幅させることを知りました。特に2幕のハムレットとレアティーズの決闘の場面。剣も使わず血も見せず、二人が対峙することさえしないであんなに緊迫したシーンを描出できるとは驚きでした。もちろん役者さんの力量に負うところも大なのですが。

「クロスジェンダーのキャスティング」と言われる役者陣。
安寿ミラは、義父の不正に怒り、母の不貞に憤る純粋でひたむきなハムレット。大きな瞳に深い悩みを湛え、王家の気品を失わない、美しいハムレットでした。作った狂気がいささかあっさり目のような印象を受けましたが、それだけにリアルなハムレット像が胸に迫りました。

もう一人のクロスジェンダーは舘形比呂一のガートルード。予備知識をもたないまま観たのでこのキャストにはびっくり がく〜(落胆した顔) ま、タテはコンボイの中でもおねえキャラではあるのですが。画体の大きさはさておき、いささかオーバーアクション気味ながら、美しく色っぽく、自分の心の赴くままに行動し、息子のハムレットをただ思いやる、立派な“母”でした。

さらに驚きは、オフィーリア。可憐な容姿とすばらしい歌唱に、あら、誰かしらとキャストを見ると「堀内敬子」。え?と二度見。堀内敬子といえば、「12人の優しい日本人」の陪審員10号が強烈な印象だったので、目の前にいるこのオフィーリアと同一人物が演じているとは俄かに信じることができませんでした。これだから女優さんはコワイ。・・・後で知ったのですが、堀内敬子さんて劇団四季のスターだったのですね。道理で歌上手いはずです。堀内さん、ファンの皆さま、失礼しました、ゴメンナサイ。四季といえば、クローディアスの沢木順も劇団四季出身。ある意味主役とも言えるこの役−いかにも野心家、いかにも一癖ありそう、いかにも悪役、という役を熱く濃く、迫力たっぷりの大熱演でした。

今回のハムレットは松岡和子さんの翻訳。例のセリフは、『生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ。』


歌詞の作詞は岡本おさみさんのごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 180 わーい(嬉しい顔) vs 179 ふらふら)
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2007年02月07日

演劇界・Top Stage・LOOK at STAR!・レプリークBis

IMG_1913.jpgすっかり朧の森に迷い込んでしまった私は、ここ数日、「朧」の文字がとチラリとでも目に入ると掲載誌を買い続けています。

演劇界 3月号 
Top Stage  vol.43 
LOOK at STAR! 3月号 
レプリークBis vol.6

中でも「LOOK at STAR!」は、月刊誌になって新創刊ということで、巻頭にスターからのサインつきお祝いメッセージ(ふるちんの「生き残れ!!」にはちょっと笑っちゃいましたが)、もちろん「朧」の舞台写真に、“舞台人100人SPECIAL!!”という特集には、染ちゃん、ふるちん、サダヲくんはじめ、じゅんさんやいのうえひでのりさんまで(“まで”というのは失礼か)、ひとり1ページ大きな顔写真つきで登場、小さなページには粟根さんや聖子さんも。他にも、クドカンでしょ、竜也くんでしょ、唐沢さんでしょ・・・って見どころたっぷり。
染ちゃんのサイン入りカップ&ソーサープレセント がく〜(落胆した顔)まであって、おススメです。

このうち2冊は表紙が堂本光一くん。“Endless SHOCK”の舞台写真もたっぷりで、こちらも得した気分。


いつまでつづくこの散財の地獄度 ふらふら ふらふら (total 179 わーい(嬉しい顔) vs 179 ふらふら)
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2007年02月04日

福は内、鬼は松竹座☆「朧の森に棲む鬼」 大阪初日

IMG_1901.jpg泣いてしまいました。
あんまり素晴らしくて。とても切なくて。

劇団☆新感線 「朧の森に棲む鬼」 
大阪公演初日
2月3日(土) 5:30pm 大阪松竹座


新橋演舞場では公演を重ねるにつれて完成度が増し、素晴らしいものになっていったと複数回ご覧になった方が声を揃えておっしゃっていましたが、東京で1ヵ月間やり遂げた自信に加え、新たに初日を迎えた緊張感が漲り、凄味のようなものさえ感じる舞台になっていました。

1月20日に観てから、「早くもう1回観たい」気持ちが飢餓状態に達していたこと、観劇後それまで封印していたいろんな方々の観劇記を読んでより理解が深まったこと、2度目ということでゆとりを持って隅々まで目と心が行き届いたことなどの結果、ライに感情移入してしまいました。我ながら不思議な感覚でした。それで、キンタが再び現れて、ライが自分でも気づいていなかった行動や感情を明らかにされるあたりから、ライの表情を見ていたら切なくて哀しくて涙が止まらなくなりました。感情移入し過ぎるあまり、ツナの最後のセリフ「こんなに激しい思いにかられる日は二度と来ないだろうな・・」がすごく実感できて、きっと千秋楽にはそんな気持ちになるに違いないと今から胸が痛みます。

それにしても市川染五郎、鬼気迫る熱演だったな。

という訳で、すっかりイカれていてまともな感想を書けそうにないので、フレームの部分を少しばかりご報告。

位置情報やっぱり演舞場に比べると松竹座は小さい。演舞場では2列目、本日4列目でしたが、今回の方が舞台により近く感じました。水よけのビニールシートも2列目まで配られていました。
ステージは奥行きはまだしも、横幅が狭いと思われるので、1ヵ月演舞場での殺陣に慣れた出演者はちょっと窮屈そうに見えました。

位置情報日ネタ。マダレ紹介は「ゴンタくんです。」 場内爆笑わーい(嬉しい顔)

ボーカルキンタは上手側通路からご登場。

ウラベ 「今日は牛車を買いに行こうと思う」
サダミツ「ウラベ殿が選ぶ牛車だから珍しいものだろうな」
ウラベ 「さよう。馬が引いているのじゃ」

位置情報 そしてカーテンコールでサプライズexclamation
全員総立ちのスタオベの中、「東京で1ヵ月やり終えて大阪にやって来ました。」とマイクを握る染ちゃん。その腕にはしっかり枡に豆を抱えていて、初日で節分だからってことで、出演者総出で豆まきをしてくれました。
相変わらずふるちんは、千秋楽のお煎餅まきの時と同じように「ただの豆だから。2階3階にも行くから乗り出すな。特に3階、落ちたら死ぬぞっ!」って叫んでました。染ちゃんは「ネットの書き込みもやめてくださ〜い。」って言ってたのだけど。

そしてジャジャーンexclamation×2 写真のこの豆は、ライ様が投げてくれた豆なのですよおおお黒ハート


ハマリ過ぎる自分がコワイのごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 179 わーい(嬉しい顔) vs 177 ふらふら) 
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2007年02月02日

言葉のチカラ

戦争をリアルタイムの映像で見るようになったのは、1991年の湾岸戦争からだと記憶しています。夜空に飛び交う戦闘機、閃光を放つミサイルなどの映像を、まるでテレビゲームや映画の一場面を見るかのような不思議な感覚で眺めたものです。
時を経て2007年。私たちは、あらゆる情報をwebを介して得ることができます。時としてメディアが自制し電波に乗せない映像までも。

NODA・MAP 第12回公演 「ロープ」
1月21日(日) 2:00pm シアターコクーン


“距離感のない熱狂の中で繰り広げられる暴力”と野田秀樹自身がテーマに掲げるお芝居はかなりストレート。その“暴力”は悲惨な戦争だったり、陰湿ないじめだったり、さらなる刺激を求める聴衆の貪欲さだったり、そしてメディアの情報コントロールだったり・・・映像はなくとも、実際の戦闘シーンはなくとも、言葉を遣ってここまで戦争やいわれなき暴力への怖れ、嫌悪感を表現できることに少なからず驚きを覚えました。

ロープに囲まれた四角いリングのあるとあるボクシングジム。若きスターレスラー・ノブナガ(藤原竜也)はプロレスを八百長ではないかと悩み引きこもる。何とか彼をひっぱり出そうとするタッグを組むカメレオン(橋本じゅん)。そのリングの下に棲みついている、ミライから来たコロボックルを自称するタマシイ(宮沢りえ)。ここに視聴率至上主義のTVクルー一行(野田秀樹・渡辺えり子・三宅弘城)がからんでドラマは進行する。

野田秀樹らしい言葉遊びや登場人物の軽妙なやり取りに気楽に笑っていられるのは前半まで。プロレスのリングだった四角いロープの中はいつしか戦場と化し、リングで闘うはずのレスラーは、「殺される前に殺さなければ」と見えない力に押されて殺戮に走る兵士へと豹変します。見えない力−自分の意志とは別の何かに煽られてひとつの方向へ突き進んでしまう(これは「野田版 研辰の討たれ」でも表現されていましたが)−この場面での藤原竜也と橋本じゅんはすごく上手い。戦場の狂気とでも言うべきものに憑かれた兵士、人間をもはや人間として見ていないかのような目で銃を乱射する二人の表情に、背中に冷たいものが走るのを感じました。スローモーションのコマ送りのように展開する場面があるのですが、ここの動きも素晴らしかった。竜也くんは心配になるくらい細いけれど、あんな動きができるなんて、筋力鍛えてるんだな。

そしてまるでプロレスの実況中継のように淡々と耳を覆いたくなるような悲惨な虐殺の情況を伝えるタマシイ。宮沢りえはちょっと声がかすれ気味なのが気になりましたが、「活字を読むだけでも辛いような実況ですが、とにかくひたむきに、お客さんに受け止めてもらえるように」とご本人がおっしゃっている通り、言葉だけで、映像を見るより胸をえぐる伝え方が出来るということ、“言葉のチカラ”を知らしめる演技だったと思います。

最後にタマシイは言います。
「まるで世界中が催眠術にかかっている。ぼおっとしながら、くり返しくり返しロープにはね返っては戻ってくる。そこで止まれないのか?止まれるはずだ、人類ならば。あったことをなかったことにしてはいけない。人はいつも、取り返しのつかない力を使った後で、無力という力に気づく。まだ遅くはないのよ。

野田秀樹はきっと信じているのだろうな。
言葉のチカラを。
言葉に込められたメッセージを受け取る人間の魂を。
受け取ったメッセージを次代へ繋ぐことができる人類の未来を。


私たちは本当に止まれるのか、のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 177 わーい(嬉しい顔) vs 176 ふらふら)
ニックネーム スキップ at 03:30| Comment(9) | TrackBack(3) | 演劇・ミュージカル