2007年06月27日

麓郷に五郎さんの家を訪ねる

rokugo.jpg富良野といえばラベンダーとともに心に浮かぶのは
『北の国から』
街のあちこちで、るんるん ラァラ〜ラララララ〜 というさだまさしさんのテーマソングが流れ、至るところにロケ地があります・・・といってもひと目で「あ、ここはあのシーンの」とわかるほどフリークという訳ではないのですが、81年の連続ドラマから2002年「遺言」まで21年も続いたドラマ。その時々に思い出も思い入れも少しはあって、富良野の南東 麓郷の森に、黒板五郎さん(田中邦衛)の家々を訪ねました。

2nd.jpg maruta.jpg
「3番目の家」とドラマでは火事で焼失してしまった「丸太小屋」。

location.jpg
森の中には、こんなふうにロケ地の表示も。

stone.jpg car.jpg
記憶に新しい「石の家」。 中に入ることもできます。
五郎さんが乗っていた車も残されていました。


「れいちゃんの自転車のチェーンがはずれた場所」は見つけられなかったけど
のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 223 わーい(嬉しい顔) vs 222 ふらふら)
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2007年06月25日

北海道旅行番外編: じゃがポックル

先週後半の4日間を北海道で過ごしました。スケジュールはこんなカンジです。

6/21 関空 飛行機 女満別 車(セダン) 阿寒湖畔 <泊>
6/22 阿寒湖畔 車(セダン) 富良野 <泊>
6/23 富良野・美瑛 車(セダン) 小樽 <泊>
6/24 小樽 車(セダン) 千歳 飛行機 関空

わずか4日間のプチバカンスでしたが、風爽やか、木々の緑目に鮮やかな北海道で、妻夫木くんのように「アメンボになる」とまではいかなかったものの、美味しいものを食べ温泉につかり、のんびりリフレッシュしてきました。

jaga.jpgで、いきなり番外編というのもナンですが。
カルビーの北海道限定のポテトスナック 「じゃがポックル」が人気なのは何となく知っていたのですが、事前に下調べしたり、あれこれ探すタイプではなく、「富良野にカルビーのレストランがあるらしいから、売ってるんじゃない?」くらいの軽いノリで、もちろん探してまでは行かないので、手に入るどころか件のレストランさえどこかわからず。

最終日の夕刻、新千歳空港のお土産売場が休日の心斎橋筋なみにすごい混雑なのに半ばアキレ気味に「やっぱないね〜、じゃがックル(この時点までではなくックルだと思っていた)」とタラタラ歩いていたところ、とあるお店で今まさに just arrived! ってカンジで箱から出されたじゃがポックルに若者が群がっているところを相方さんが発見。「限定品のためお一人3箱まで」と大書され、若い衆が我先に3箱ずつ手に取るのを横目に、「なーんや、あるや〜ん」と機嫌よく1箱ずつ購入しました。

IMG_2508.jpg少し後で再度お店の前を通りかかった時にはすでに完売。帰宅してから遅ればせながら、かなり希少品でラッキーなタイミングだったことを知った訳です。→ こちら

「じゃがりこ」みたいなものかと思いきや、お味はフレンチフライをうんと軽くしてスナックにしたカンジ。軽い食感ですごくじゃがいもの味がしてナルホドおいしい。


あら、3箱買えばよかったかしら?のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 222 わーい(嬉しい顔) vs 221 ふらふら)
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2007年06月21日

吉弥オンステージ

kansho.jpg今年の歌舞伎鑑賞教室は、上村吉弥さんが「歌舞伎へのご案内」解説と「恋飛脚大和往来」の梅川を演じられ、さながら吉弥オンステージといった趣でした。

平成19年度 歌舞伎鑑賞教室
 「歌舞伎、その美と歴史への招待」

6月17日(日) 2:00pm 森ノ宮ピロティホール 1階A列センター

一、歌舞伎へのご案内  解説:上村吉弥

二、恋飛脚大和往来 新口村の場
                  孫右衛門:片岡我當/梅川:上村吉弥/亀屋忠兵衛:片岡進之介


花道から扇子片手に見得をキメながら颯爽とご登場の紋付袴姿の吉弥さん。実はお芝居、それも女形以外の吉弥さんを拝見するのは初めてで、とても新鮮でした。相変わらず口跡爽やか、聞き取りやすい発声は地のおしゃべりもそのままで、大道具や鳴り物について解説してくださいます。藤舎勘秀さんが登場して大太鼓の実演は、会場から2組の親子が登壇してチャレンジ。風の音、雪の音、雨の音・・・太鼓ひとつでいろいろな効果音を表わします。この親子さん達との軽妙なやり取りも、吉弥さんの新たな一面を垣間見たようでした。「開演前にロビーでちょっといろいろありましてね。」とおっしゃっていました。「ときわ会」のPR旁々サイン会をなさった模様。いや〜ん、ギリギリに会場入りしたので知らなかったぁ、残念。

緞帳があがるとそこはすでに新町井筒屋で、今度は吉弥さんのご指導で女形の歩き方・転び方の実演。まず吉弥さんがお手本に肩を下げて足を折って、と一瞬で“女”に変身すると「おお〜っ」と会場からはどよめきが起こりました。「こんなふうに練習します」とおっしゃる、ティッシュを太股あたりにはさんで内股で歩く歩き方はなかなか難しそうです。

みなさんお土産に吉弥さんのポートレートをもらっていらっしゃいました。うらやましこと。いつも思うのですが、あの実演する人たちは来場者の中からどうやって決められているのかしら。

吉弥さんは解説の最後にも舞台に正座して居ずまい正して「ときわ会」のPRをなさっていました。「釣女」の醜女を踊られるとのこと。きりりと美しい吉弥さんの醜女ってどんなでしょう。「醜女はもう二度とやることはないと思います。」なのだそうですよ。

この後は若手役者さんによる「封印切」。亀屋忠兵衛:片岡千次郎、梅川:りき弥、八右衛門:佑次郎、おえん:純弥・・・でダイジェスト版とはいえ熱のこもったお芝居を見せていただきました。

10分の休憩をはさんだ後、場面は雪の新口村。
黒い着物の吉弥さん梅川 きれい〜。ちょっとしっかりキリッとし過ぎかな?とも思えましたが、とにかくステキな梅川さん。さりげない所作もとても美しく洗練されていて、それなのに孫右衛門への思いやりに溢れていて、忠兵衛がホレるのも無理からぬことです。

そしてこの場面の特筆は何と言っても我當さんの孫右衛門。子を思う心と養子先への義理立てとの板ばさみながら、やはり子を思う強い気持ちは抑え難しという感情を訥々と訴えて、泣かされました。「どうぞ親の目にかからぬところで縄にかかってくれ」という悲痛な叫びが耳に残ります。


解説の時、最前列でうんうん首を縦に振っていたら吉弥さんがこっち向いてうなづいてくださった・・・ような気がするごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 221 わーい(嬉しい顔) vs 220 ふらふら)
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2007年06月20日

しばしお別れ

Suica001.jpg「回数券いるなぁ」とアキレられながら、この1ヵ月で4回上京(2回宿泊、2回日帰り)した“上京強化月間”も、先週土曜日のコクーンでまずはひと区切り。5月19日の最初の上京の時に、私の東京コンシェルジュ・ファザコンサリーちゃんに「これから何回も来るから買っとけば」とすすめられて、翌日にはもうチャージするくらい大活躍してくれた Suica とも、次の上京(たぶん9月?)まで、しばしお別れです。Suica使うのって、なんだか東京っ子になったみたいでうれしかったな。

kips.jpgSuica の関西版といえば ICOCA ですが、大阪ではJRに乗る機会のあまりない私はこちらのPiTaPaを愛用。ポストペイってところがポイントだけど、デザイン、Suicaの方がイケてるよね。


「NINAGAWA十二夜」も「八月納涼」も観に行きたいのはやまやまなれど、の地獄度 ふらふら ふらふら
(total 220 わーい(嬉しい顔) vs 220 ふらふら)
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2007年06月17日

死んだ後まで悪名は、庚申の夜の語り草

cocoon.jpg

三人吉三の悪名は、死んだ後まで語り草となり、コクーン歌舞伎「三人吉三」は後の世まで語り継がれる舞台となるに違いありません。

コクーン歌舞伎 「三人吉三」
6月16日(土) 12:00 シアターコクーン 1階平場D列上手

作: 河竹黙阿弥
演出・美術: 串田和美
出演: 和尚吉三 中村勘三郎/お嬢吉三 中村福助/お坊吉三 中村橋之助/手代十三郎 
中村勘太郎/おとせ 中村七之助/研師与九兵衛 片岡亀蔵/土左衛門伝吉 笹野高史


河竹黙阿弥の流麗な台詞や歌舞伎の伝統・様式美はそのままに、斬新な演出や美術、音楽・・・コクーン歌舞伎、期待に違わぬすばらしい舞台でした。「三人吉三」は平成13年に続く再演ですが、今回初見。三人の“吉三”は初演からの不動のキャストで、それぞれピタリとはまった役どころでバランスもよく、セリフに力のある役者揃いの熱の入った演技で、痛快な芝居を見せてくれました。

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2007年06月14日

小さな役者の長い花道

いつも拝見している『Snowtreeわたしの頭蓋骨の下 あれれ日記』の雪樹さんが紹介してくださっている東京新聞に掲載された松本幸四郎さんのコラムがとてもステキだったので、主に普段あまり東京新聞を目にすることのない関西の方(自分も含めて)のために、ここでも紹介させていただきます。→ こちら

自分の出をじっと待っている小さな役者の背中を見ていると、胸が熱くなる。幸い、初日から今日まで、齋は途中で泣くこともなく、いやがることもなく、無事に舞台を勤めている。

齋の小さな歩幅では、さぞかし歌舞伎座の花道は長いことだろう。
まるで、齋のこれから歩む役者人生のように。


こちらの方が胸が熱くなります。
当代幸四郎と吉右衛門という“二木の老桜”に見守られ、“とうたん”の深い愛に包まれて、この長く厳しい道のりに一歩を踏み出した齋くん。その前途を祝福するとともに、あの小さな背中にどれだけのものを背負っていかなければならないのかと、改めて“高麗屋三代揃い踏み”の重さを感じ入りました。


「舞台」が「お稽古」だとほんとのお稽古は何?のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 219 わーい(嬉しい顔) vs 218 ふらふら)
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2007年06月11日

漆黒の闇

kengyo.jpgもうずい分昔に信貴山で「戒檀めぐり」というものを経験したことがあって、これは本堂の真っ暗闇の地下道を一巡するもので、1歩前を行く人の背中も見えない漆黒の闇の中、壁に這わせる自分の手の感触だけを頼りに道を進むのですが、この時ほど何も見えないことを怖いと思ったことはありません。現代に生きる私たちは“漆黒の闇”というものを知りません。月明かりのない夜も無数のイルミネーションが街を照らし、家の中を見渡せば多くの電子機器がたとえ寝静まった真夜中でも緑や赤の小さな光を放っています。だから、今もし漆黒の闇の中にひとり放り出されたら、そしてその闇が永遠に続いたら・・・そんなことを考えて、語り手の盲太夫(壌晴彦/すごく名調子!)の、「あたしら盲人は、目明きの人みたいにうっかり池に落ちるなんてことは絶対ありやせん」という言葉がとても説得力を持って感じられました。眼が見えることで却って多くのことを見落としている、そんな私には想像もつかない鋭い感性を持った漆黒の闇の住人達が舞台の上で活き活きと生きる物語。

「藪原検校」
6月10日(日) 1:00pm シアターBRAVA! 1階G列センター

作:井上ひさし/演出:蜷川幸雄
出演:古田新太・田中裕子・段田安則・六平直政・梅沢昌代・山本龍二・神保共子・松田洋治・景山仁美・壤晴彦
ギター演奏:赤崎郁洋


−因果な生い立ち 非業の最期−古田新太演じる杉の市こと二代目藪原検校が稀代の大悪党とは思えないのは私のふるちん贔屓のせい?お市殺害を周りの人間に見られてオロオロする姿に「かわいそう」とすら思えたくらいです。いや、古田新太の演技が悪人になり切れていないとかそういった問題ではなく、血なまぐさい残虐なドラマであるにもかかわらず、全編を流れる生命力とか逞しさ、ある種の明るさのなせるワザでしょうか。

紛うことなき悪人なれど、どこか憎み切れない愛嬌を持つ一面と、ドスの効いたセリフを吐き残虐で冷酷な顔の二面性を自在に演じていた杉の市ですが、印象に残ったのは、初めて人を殺してしまった後、母のお志保(梅沢昌代)を頼っていく場面の弱々しさやかわいらしさ。あんなふるちん、久しぶりに観たな。

大熱演で思わず拍手してしまう「早物語」ももちろんハイライトではありますが、この舞台のキモは塙保己市(段田安則)との2度の場面にあると見ました。晴眼者と対等になりたい、見返したいために、金に執着し悪の限りをつくす杉の市と、同じ盲人でありながら晴眼者以上に品性を磨き、学究の道を行く保己市。相容れないと思われた二人が何かしらの心を通わせていく様を二人の台詞の応酬だけで魅せる場面には引き込まれました。

段田安則は6役を演じていますが、それぞれがくっきり別の人物になっていて本当に上手い。セリフも歌も朗々。7役を演じる六平直政が、対照的にどの役を演じても“六平調”が色濃く出ているのもまた個性的でおもしろかったです。お市の田中裕子は「ペリクリーズ」の時と打って変わって、悪女で自堕落な感じながら妖艶で、“情欲”という言葉がぴったりです。

舞台上に網目のように張り巡らされたロープは目が見えないことの障害を表わしているのかと推量しましたが、原作の戯曲にある通りなのだとか。薄汚れた戸板に囲まれた空間、舞台上に常駐する役者、人形を使った三段斬りの血の演出、いずれもどこかで観たことがある印象で、思いの外オーソドックスな仕上がりでした。


カーテンコールには蜷川さんご登場のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 218 わーい(嬉しい顔) vs 218 ふらふら)
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2007年06月10日

引込みの美学

「勧進帳」の弁慶の飛び六方に代表される花道の「引込み」は、役者が舞台から退場する時に演じる演技、演出で、歌舞伎の舞台の見どころ、役者にとっても見せどころのひとつです。

市川海老蔵がまだ新之助を名乗っていた頃、松竹座で團十郎と踊った「連獅子」の舞台で、まっすぐ前を見据えたまま後ろ向きにダダダ〜ッと花道をすごい勢いで駆け抜けたのを見て腰をぬかす程驚いて以来(だって、当たり前だけど後ろを一目も振り返らず、なのに私が50m全力疾走するより断然速かったですもの)、引込みにはかなりうるさいと自負している不肖ワタクシ・・・というか、単に引込みフェチなだけですが。

前置きが長くなりましたが、六月大歌舞伎の打出しの演目「船弁慶」の市川染五郎の平知盛の引込み。カッコイイの一言!

五月新橋演舞場の「鳴神」でも気迫溢れる引込みを見せてくれた染五郎ですが、今月の知盛の引込みはまた絶品です。お芝居的には、知盛の霊が弁慶の祈りに負けて海中に退散するのに元気良過ぎ、とか、悲壮感や凄味に欠ける、とかいう声も聞かれるかもしれませんが、もうそんなことはどうでもいいわい、と思わせるカッコよさ(真正歌舞伎ファンの方には眉をひそめられそうですね)。あの引込みのスピード感とスケール、型の美しさは圧倒的。息をするのも忘れて見入ってしまって、観終わった後心臓バクバクでした。できることならDVDに保存して繰り返し観たいものです。


儚げな静御前も美しかったのごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 217 わーい(嬉しい顔) vs 218 ふらふら)
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2007年06月09日

江島とお兼

六月大歌舞伎 夜の部
6月2日(土) 4:30pm 歌舞伎座 1階2列センター


気品があって華やか、鋭さ・厳しさと大らかさが同居した名演光る片岡仁左衛門の綱豊卿と若さの血気溢れる市川染五郎の助右衛門との丁々発止の台詞の応酬が息をつかせぬ緊迫感をもつ「御浜御殿綱豊卿」、威勢のよい加賀鳶がズラリ花道に並んでのツラネで始まる「盲長屋梅加賀鳶」は松本幸四郎の道玄の憎み切れない悪党ぶりが楽しく、重厚な幸四郎・弁慶に対する平知盛の市川染五郎の対決も見モノの「船弁慶」と、いずれ劣らぬ彩り豊かな3演目が並ぶ六月大歌舞伎夜の部、ワタシ的注目は江島とお兼、二役を演じ分けた片岡秀太郎。

「元禄忠臣蔵」 御浜御殿綱豊卿
徳川綱豊卿 片岡仁左衛門/富森助右衛門 市川染五郎/中臈お喜世 中村芝雀/御祐筆江島 片岡秀太郎

「盲長屋梅加賀鳶」 本郷木戸前勢揃いから赤門捕物まで
竹垣道玄・天神町梅吉 松本幸四郎/女按摩お兼 片岡秀太郎/日蔭町松蔵 中村吉右衛門

新歌舞伎十八番の内 「船弁慶」
静御前・平知盛の霊 市川染五郎/源義経 中村芝雀/武蔵坊弁慶 松本幸四郎


「御浜御殿綱豊卿」の江島は、後に大奥で起こすことになる江島生島事件でも有名ですが(仲間由紀恵主演で映画化もされましたね)、“御祐筆”というのは秘書のような役割。聡明で美しく、お喜世のことを親身になって考える情があり、だけどたおやかで色っぽい。女から見てもホレボレする魅力的な女性でした。

打って変わって女按摩お兼。道玄の情婦であり悪の相棒。このハスッパな悪女ぶりがまた秀逸で、強欲で憎らしいけど可愛いくて色気もあり、女性として完璧な江島とは対極にいるような女性なのにこれまたとても魅力的。片岡秀太郎の女力、全開です。

六月の歌舞伎座は、この他にも、「妹背山婦女庭訓」の定高・坂田藤十郎を筆頭に、雛鳥の中村魁春、「侠客春雨傘」の傾城葛城と「御浜御殿綱豊卿」の中臈お喜世の中村芝雀、忘れちゃいけない「綱豊卿」の意地悪なお歯黒の上臈・浦尾の市村萬次郎、と女形の競演華やかです。カッコイイ立役に目がいきがちですが、やっぱり女形の充実は歌舞伎の舞台に不可欠だなと改めて感じ入った次第です。


「花渡し」の腰元の中には守若さんも発見!のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 216 わーい(嬉しい顔) vs 218 ふらふら)
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2007年06月07日

オリックス vs 中日

dome.jpg大阪生まれの大阪育ち・・なのになぜだか中日ファンの相方さんとともに、6月6日(水) 京セラドーム大阪で オリックス vs 中日戦 を観戦しました。
この日は「大阪府民デー」ということで、内野自由席がワンコイン(¥500)だったのです。

外野スタンドに陣取る中日大応援団の統制の取れた熱い応援にまずはオドロキ 目
大阪にこんなに中日ファンがいたなんて・・・。
それでも内野席は至ってリラックスムード。500円の威力なのか、会社帰りのサラリーマンと思しきスーツ姿の男性多数。ひとりでフラリと寄りました、ってカンジの人も散見されました。チャンスに三振したって甲子園球場のようにキビシイ野次が飛ぶこともなく、ネクタイゆるめてビール片手に機嫌よく野球を楽しむ姿は何だか微笑ましく、明日のイヤな仕事のこともしばし忘れて開放気分に浸りました。

dragons.jpgこんな応援グッズ買って応援したのに、
中日はあえなく連敗しちゃったけどね〜バッド(下向き矢印)バッド(下向き矢印)


キヨもノリも故障中の地獄度 ふらふら (total 215 わーい(嬉しい顔) vs 218 ふらふら)
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2007年06月05日

閻魔さまは子煩悩

六月大歌舞伎 昼の部で異色だったのは「閻魔と政頼」

松貫四こと中村吉右衛門が、狂言の『政頼』をTVで観て大変気に入り、ぜひ歌舞伎にと構成した松羽目物の新作舞踊劇で上演時間は35分。今回が初演です。

主君の大事な鷹を失くしたために斬首され、六道の辻にやってきた鷹匠の政頼(吉右衛門)が、閻魔大王(富十郎)、赤鬼(歌六)、青鬼(歌昇)の前で何とか地獄送りを免れようと言葉巧みに画策します・・・。

閻魔大王の中村富十郎。黒地に金糸鮮やかなゴージャス衣装を身に纏い、「近頃の人間どもはけっしから〜ん!」と、何とも劇画チックでユーモラス。吉右衛門の政頼も誠実そうな印象でそんなに悪智恵の働く人間には見えませんが、いかにも人(?)の良さそうなこの閻魔様では、してやられるのは火を見るより明らか。

極めつけは、政頼が鷹匠と聞いて、「なに?鷹? わしも“鷹”にはちと弱い」と傍らで後見を勤める長男の鷹之資くんをちらりと見やって相好をくずす。とても地獄の閻魔大王とは思えません。確か人間国宝だったよなぁ、富十郎さん、と心の中で確かめながら、愛嬌たっぷりの閻魔様に気楽に笑わせていただきました。赤鬼・青鬼の扮装も楽しい歌六・歌昇兄弟の息のあった巧みな踊りも見モノです。


閻魔大王といえば地獄でしょう、の地獄度 ふらふら (total 215 わーい(嬉しい顔) vs 217 ふらふら)
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2007年06月04日

九月秀山祭に玉三郎・團十郎

歌舞伎座に九月秀山祭の速報ポスターが出ていました。今年は幸四郎さんがパルコ劇場で「シェイクスピア・ソナタ」にご出演の予定とあり、どうなるのかと思案していたところ、こんな豪華配役となっています。

九月秀山祭 平成19年9月2日(日)−26日(水) 歌舞伎座

<昼の部>
竜馬がゆく   
   坂本竜馬 染五郎
熊谷陣屋   
   熊谷直実 吉右衛門/相模 福助/弥陀六 富十郎/源義経 芝翫
村松風二人汐汲   
   松風 玉三郎/村雨 福助

<夜の部>
壇浦兜軍記 阿古屋   
   遊君阿古屋 玉三郎/榛沢六郎 染五郎/岩永左衛門 段四郎/
   秩父庄司重忠 吉右衛門
身替座禅
   山蔭右京 團十郎/太郎冠者 染五郎/奥方玉の井 左團次
二條城の清正   
   加藤清正 吉右衛門/豊臣秀頼 福助


竜馬に熊谷直実に阿古屋に團十郎さんの右京にって・・・これまた楽しみですね。


早くも9月上京決定か・・の地獄度 ふらふら (total 215 わーい(嬉しい顔) vs 216 ふらふら)
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2007年06月03日

齋くん 初お目見得

shonichi.jpg初お目見得 → 一生に一度 → やっぱ初日でしょう
と、市川染五郎さんの長男・藤間齋(ふじま いつき)くんの初お目見得初日を観に行ってきました。

歌舞伎座 「六月大歌舞伎」 昼の部
6月2日(土) 11:00 1階5列センター


初お目見得となる『侠客春雨傘』は昼の部の一番最後の演目です。客席中が何となくそわそわドキドキ、固唾をのんで見守る中、その時はやって来ました。

祖父の松本幸四郎に手をひかれて、紋付袴の“高麗屋齋吉”こと藤間齋くんが花道から登場すると劇場全体がわぁ〜と温かい雰囲気に包まれ、観客全員総母親状態でよちよち歩を進める齋くんを見守ります。後ろには、大尽高砂屋梅玉(中村梅玉)、鳶頭仁左衛門(片岡仁左衛門)、播磨屋吉右衛門(中村吉右衛門)を従える豪華布陣です。

IMG_2215.jpg齋くんは満員の客席が珍しいのかきょとんとした様子でしたが、物おじすることもなく、ちゃんと客席に向かってお辞儀をして、幸四郎さんに「神様の前ではどうするの?」と促されて、柏手を打ったり、片手を上げて「かんばるぞ〜」と宣言してやんやの拍手を浴びていました。「このお子はあっしが贔屓にしている役者 市川染五郎に似てるなぁ」という仁左衛門さんのご祝儀台詞があったり、梅玉さんの音頭で客席も一緒に一本締するなど終始なごやかムード。

齋くんのエスコート役としてずっと寄り添って、かわいくてたまらないとう感じでニコニコ顔の幸四郎さんに対し、大口屋暁雨のままクールで動かない染五郎さんが、ほとんど表情を変えないながら、見守るような視線だけを心配そうに齋くんに送る姿が印象的でした。

「親のエゴで今の歌舞伎座の舞台に立たせてやりたかった」という染五郎さん。この晴れ舞台をどんな思いで見つめていたかと思うと目頭が熱くなりました。2歳の齋くんがいつか新しい歌舞伎座で活躍するようになる頃、お父さんのその思いの深さに気づくかな。

追記: 「歌舞伎美人」のサイトに舞台稽古の際の齋くんのかわいい写真がアップされています。


客席には高麗屋ファミリー勢揃いのごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 215 わーい(嬉しい顔) vs 215 ふらふら)
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