中村勘太郎 中村七之助 第三回錦秋特別公演
9月24日(月) 3:30pm 大阪厚生年金会館芸術ホール
1階J列センター幕開けは、鳥売りの女を勘太郎くん、男を七之助くんが踊る
「吉原雀」。事前にプログラムをチェックしていなかったので、あれ?男女逆なの?とちょっと意外でした。相変わらず手の先まで美しい勘太郎くんの踊り。七之助くんの男役は去年の平成中村座の小金吾以来かな?水もしたたる美男ぶりです。
10分の休憩後、「芸談」・・・というかトークショーでした。前段の幕が降りるや走って楽屋に戻って着替えたという黒のスーツで登場の二人。勘太郎くんは薄い紫のストライプのクレリックのシャツに黒っぽいネクタイ(あの柄、アルマーニかしら)。七之助くんは普通の白いシャツ(笑)。トークの内容は舞台のことやプライベートまで。

休日の過ごし方は?
勘: 出不精なので、ほとんど家にいます。食事もデリバリーのピザ。
七: 僕はよく友達と遊びに行きますね。

地球最期の日の食事。何を誰と食べますか?
勘: 寿司が好きなので寿司。コハダばかり食べます。誰とって、それはもう、ねぇ。
七: 僕はラーメン。今まで出会ったすべての皆さんと一緒に。
ここで勘太郎くんが七之助くんに向かって「腕上げたな」のポーズ。
っていうふわ〜んとした感じのトークでした。始めの方で客席を見てなぜか笑い出す七之助くん。目線の先には二人の似顔絵を描いたうちわをかざすファンの方。
七: 「嵐に対抗してね。そういえば嵐も今日大阪でライブやってるんですよ。嵐に行かずよくぞここに来てくれました。」と親友のマツジュンを意識した発言も

それにしても二人とも、見るたびにイイ男っぷりになっていくなぁ。
澤村國久さんの芸者、中村いてうさんの鳶頭で
「俄獅子」。勘三郎さんのお弟子さんのいてうさんが面差しも雰囲気も勘三郎さんによく似ていらっしゃるのに驚きました。
そして、
「男女道成寺」。
白拍子花子 中村七之助/白拍子桜子実は狂言師左近 中村勘太郎今年四月に歌舞伎座で勘三郎さんの花子と仁左衛門さんの左近で上演された演目ですが、若い二人の「男女道成寺」、若々しく華やかでとても見応えがありました。
勘太郎くんは桜子で登場して途中男であることが露見し、その後は男舞いとなりますが、芝居心のある踊りは観ていて引き込まれます。しゃがんだまま高く飛び上がって音もなく床に着地する、鞠つきでは舞台をすべるように自在に動くなど、いずれも形まで美しく、身体能力の高さも感じるところです。登場してキッと鐘を見遣る目線が昨年末南座で観た勘三郎さんの花子とそっくりで、勘太郎くんもいずれ一人で「京鹿子娘道成寺」を踊る日が来るのだろうと予感させるものでした。
七之助くんの花子はとにかく美しい。烏帽子や色とりどりの着物、持ち物など花子のしつらえがとてもよくお似合いです。可愛いばかりでなく妖艶な色気も醸し出していて、手ぬぐいを鏡に見立てて紅をさすところなんて、ゾクッとする雰囲気でした。能面のように美しい顔の花子が清姫の亡霊としての正体を現し始め、蛇体と化すに至る表情には鬼気迫るものがあり、踊りの技量ではまだまだ勘太郎くんに軍配が上がるのでしょうけれど、本格的に女形をやり始めてからのキャリアを考えると、七之助くんの底知れぬ可能性を感じます。

来年のこの公演のことを聞かれると「10月はちょっとバタバタするので12月の始め頃になるかもしれません。」と勘太郎くん。10月には何やら大きな予定がすでに入っているご様子です。何でしょ?楽しみですね。

プログラムは200部限定販売(千秋楽だからかな?)。勘太郎くんと七之助くんのこれまでの舞台写真がキレイなカラー写真で多数掲載されていて、プチ写真集のよう。行列した甲斐がありました

会場では勘三郎さん主演「てれすこ」の前売券(てぬぐいつき)も発売中のごくらく度
(total
249 
vs
250 
)