浄めのプロ集団「オーワコーポレーション」
供養までのすべてを請け負う4人の男たち−社長 川口(池田成志)・社長の同級生にして恋人?大和田(古田新太)・バイト 相沢(八嶋智人)・新入社員 中西(松重豊)
そこに加わる紅一点葬儀社の女 能勢(小田茜)
Seven Weeks Later 「49日後・・・」
5月25日(日) 6:00pm シアター・ドラマシティ 7列上手
作: 竹内 佑 演出: 池田成志 原案: 古田新太&池田成志自殺した独り暮らしの老女の家に清掃にやって来た川口社長以下オーワコーポレーションの4人。立ち会う葬儀社の女・能勢は“遺族”からの依頼として、家の権利書と実印を探せと執拗に迫ります・・・。
ホラー&スプラッター。
コワかったり気持ち悪かったりしますが、テイストは意外にもあっさり目という印象でした。
仏教で人がこの世とあの世の間を彷徨うとされる7週間=49日をタイトルに冠していますが、特に死や生をテーマにしているというのでもなさそう。
自殺した独り暮らしと思われていた老女が実は独りではなく、息子と一緒に暮らしていた、その息子はひきこもりの上にDVで母を虐待していた、そして息子は殺されたらしいけれど、殺したのは母か、妹である娘か、それとも二人の共謀か・・・そのあたりは観る側のイマジネーションに委ねられているようです。
しかしながら、伝わってくるメッセージは「誰が犯人か」ではなく、「人が存在したという厳然たる事実を消し去ることはできない、たとえ死んでしまった後も」ということのように感じました。自殺したお母さんは、権利書と実印を隠し、家のいろいろな場所を探させることによって、消し去ったはずの兄の存在を妹の心に浮かび上がらせ、やがて見つけ出すであろう権利書を自分の遺髪とともに埋めることで自身の意志も印象づけようとしたかのように。どんなに浄めのプロ集団の手によっても、やはり人間が生きていたという証を消し去ることなどできないということでしょうか。
・・・なんてことをくどくど考えずに楽しめばよいお芝居なのかもしれません。
あて書きと思われる男性4人のキャラクターが際立っていて、ほんとにおもしろいというか安心して観ていられるというか。まぁ、八嶋智人なんかはいつもこんなふうにちょっとうざ〜い感じではありますが。古畑任三郎、上手かったです。
ワタシ的にはなるし〜川口のお風呂が長すぎて(笑)、ふるちんとのからみが少なかったのはちょっぴり物足りなかったな。お風呂上りのタオル一丁、は見せてくれましたが。
古田新太はやっぱり見せて聴かせてくれます。
「インチキな感じでヤル気のない、ダラダラした人をやりたい」とプログラムで語っていますが、あの送風機?の風をあてられる“顔芸”に始まって、全編で一番笑い取ってたのではないかしら。
中でも一番のお気に入りは能勢さん相手に凄むところ。ドスの効いたいい声でした。そういうオチね、っていうこともわかるのですが、久しぶりに悪のふるちんの片鱗を聴いた感じです。ふるちんの気合入った狂気のお芝居がまた観たいなぁ、と思いました。

そしてそんな私のテンションが一番上がったのは・・・
終演後、
ムンパリさんと劇場外のカフェであれこれ楽しいおしゃべりに興じている時、ほどなく出てきたサングラスにキャップ、半ズボンのふるちんを発見して、全面ガラスのカフェの窓ごしに満面笑顔で手を振る私に、ふるちんが仕方なく(?)対面で手を振り返してくれた

その時に他なりません。これもお茶に誘ってくださったムンパリさんのお陰です。ありがとうございました。
なるし〜も松重さんも小田茜ちゃんも見たのに八嶋さんだけ見逃しちゃったねのごくらく地獄度

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