も〜、オセローといいグロスター伯爵といい、そしてこのじじぃといい、鋼太郎さんにはヤラレっ放しです。MIDSUMMER CAROL
〜ガマ王子VSザリガニ魔人〜
4月15日(火) 6:30pm シアター・ドラマシティ
5列センター
作=後藤ひろひと 演出=G2
出演: 吉田鋼太郎 志村玲那 笠原浩夫 新妻聖子 山内圭哉 中山祐一朗 戸次重幸 月船さらら
楠見薫 春風亭昇太 岡田浩暉
ストーリー: 自殺未遂を繰り返す元天才子役の俳優、銃弾を受けて担ぎ込まれたヤクザ、消火中に消防車に轢かれて骨折した消防士などナド 何かと問題を抱える入院患者のいるとある大病院。中でも、「お前が私を知っているというだけで腹が立つ」が口グセの会社会長・大貫はわがままで、偏屈で、病院中の人たちが手を焼いていました。そんな大貫の前に、交通事故で脳に重篤な記憶障害を抱えた少女・パコが、絵本「ガマ王子VSザリガニ魔人」を手にして現れます。パコと接するうちに大貫の心に変化が芽生え、やがて起こる夏の夜のクリスマスの奇跡・・・。
笑いを散りばめながら、やさしさと温かさと切なさがあふれた作品。
登場人物は皆、何かしらの傷を心に抱えていて、そんな人たちへ向けた作者の視線がとても温かく、そして一人ひとりが放つ言葉がどれもとても心に響きます。
中でも医師の浅野先生(岡田浩暉)−作者の後藤ひろひとが初演で演じたのは、今回春風亭昇太が演じた堀米ですが、大王の気持ちを代弁しているのは浅野先生の言葉ではないかしら。
自分が大切にしているライターをパコが盗んだと思い込み、パコ(志村玲那)を叩いてしまった大貫(吉田鋼太郎)。パコの記憶障害を知り、夜 病院のロビーで一人打ちひしがれて泣く大貫のところへやって来た浅野先生。自分を責め、「強くなければ生きてこられなかった」という大貫に、「どうして強くないといけないんですか。弱くてもいいじゃありませんか。」とやさしく諭す浅野先生に頑なな大貫の心も溶け出し、「先生、教えてくれ。子どもの頃から泣いたことがないから涙の止め方を知らないんだ。涙はどうやったら止まるんだ。」と問う大貫に
「簡単です。いっぱい泣けばいいんです。」
この言葉を聞いて大貫は解き放たれたように号泣します。慟哭と言ってもいいような泣き方。もちろん客席の私も涙をとめることなどできません。
パコは翌日になると前の日の記憶はすべてなくしてしまいますが、大貫がパコの頬に手を触れると、「おじさん、昨日もパコのほっぺにさわった?」と叩かれたことは忘れても大貫の手のぬくもりだけは覚えていました。この奇跡のような記憶に心を震わせ、パコのために何かできることをしようと、毎日パコに「お誕生日おめでとう」と語りかけ、パコがママからお誕生日のプレゼントにもらった絵本「ガマ王子VSザリガニ魔人」をともに読む大貫。やがて、パコのために、病院中でこの「ガマ王子VSザリガニ魔人」を演じることを思いつきます。そして、真夏のクリスマスの夜、ガマ王子を演じる大貫。
ザリガニ魔人と闘って、
ごめんよみんな。
どうしてなのかは知らないけれど、涙がいっぱい出てくるよ。
けれども何度も立ち上がる 不思議な力がそうさせる。
心のかたすみに急に生まれたこの気持ち……ごめんよみんな。
これに対してザリガニ魔人、
お前にまだこんな力が残っていたとは。
これは光岡に言われて室町が何度も練習したセリフ。
室町の姿に重ね、大貫の人生に重ね、そして自分自身にも重ね合わせて、またまた涙
吉田鋼太郎は、前半はいつもイライラして周りの者を寄せつけない雰囲気の中に、病気のために自らの会社を離れなければならなくなった焦燥感や苛立ち、そしてどうしようもない孤独感を滲ませていて、いやなじじぃなのに魅力的です。花壇の中に踏み込んで必死にライターを探す時、「会社を作って、初めて出た黒字で買ったライターなんだ。」という姿に、決して平坦ではなかったであろうこの人の人生を思って涙が出ました。いやなヤツの段階でこれですから、後半は言わずもがな。泣かされ通しです。
キャストの中でただ一人、初演と今回の再演、そしてこの秋に公開される映画でも同じ役を演じる山内圭哉の龍門寺は「これ、地なんじゃない?」と思えるくらいハマっています。“ジュンペイ”とのいきさつを大貫に話す場面は僧正節炸裂です。爆笑しながら気がつくと涙出てた、というこの場面で、大貫が、「この病院に一人だけ信用できる医者がいる。そいつは涙の止め方を教えてくれた。」と言って今度は龍門寺に涙の止め方を教えるなんていう、泣かせる脚本が、さらに涙に拍車をかけます。
♪た〜らこ〜 た〜らこ〜 と歌っていたという志村玲那のほんとうに自然なパコ、ミュージカルのイメージを覆す新妻聖子の北斗の拳好きの男気(?)あふれる看護師 光岡、そして、いつもおだやかでどこまでもやさしい岡田浩暉の浅野先生、今回急な代役ながらザリガニ魔人のはじけっぷりも見事な笠原浩夫の室町など、キャストは全員適役で熱演。ほんとうに心に残る舞台でした。
この分だとあと2回再演あるかしら?
「今日は昇太さん長かったんやから(終演時間が遅い)」と言っていたけど、その昇太さんの虫?のシーンでマジ笑いしてたみずすましくんは僧正ですから。
映画も絶対観たいけど、大貫は鋼太郎さんがよかったなぁのごくらく地獄度









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浅野先生って、何もしていないみたいなのに他人の気持ちをよ〜く判ってるんですよねぇ。
ステキだなぁ〜、理想です。
大貫のライター、これだけで大貫がただ捻くれ頑固じじぃぢゃぁないってことが判って、私も涙でしたぁ。
このお話って10年どころぢゃぁないですよね、永遠だよぉ〜〜。
キタっ〜〜〜!!って思いましたよ!
今日、まさにしろうさまと「初演と同じくあそこのセリフも健在だったよ!あのセリフって一番いいよね〜〜!」
って、まさにまさに話して来たところなんですよ〜〜!
スキップさまも、あのセリフにビビ〜〜ンですか?!
私・・一番好きです♪あそこのセリフ♪
>「簡単です。いっぱい泣けばいいんです。」
そう言われたから、爺と一緒にワンワン泣いたよ。
休憩時間は目が兎ちゃんさ…。
シェイクスピア役者も自在に操る大王ってステキ(笑)
奇想天外な様で、あながち創り話でもない。
大王に変化球投げられまくりで、やられましたぁ。
ジュンペイと僧正のツーショット写真があったら見てみたい。
どこもかしこも涙のツボ満載のお芝居でしたね。
浅野先生の「涙の止めかた」はもちろん、
絵本の台詞一つにも涙してしまいました。
あの絵本、会場で売ってたら絶対買ったと思います。
浩二じゃないけれど、全部通しで読んでみたいですよね。
私も今とぐろさんのレポ読ませていただいて、ナミダ。
ほんとに泣かせてくれますよね。
心に傷持つ人たちへの作者の温かい視線が感じられます。
大王おそるべし!
サダヲさんが堀米を演じる映画版も楽しみですね。
そうだったのですね〜。
あの時はそんなお話しなかったけど、やっぱりこのセリフには
ヤラレますよね。
♪もじゃきく〜んみたいなヘンな?歌からこんな泣かせるセリフ
まで作り出せる大王はやっぱりすごいです。
映画では上川さん、このセリフ言ってくれるかな。
あのシーンでそのまま客電ついて休憩に突入ですから、
どーしてくれるの、この泣きはらした目は・・・ってカンジですよね(笑)。
Piperのハジケた大王もいいけれど、このヒューマン路線(?)
もたまらんですな。まさにVIVA!大王 です。
僧正はほんとにジュンペイの写真とか持っていそうでコワイ(爆)。
そうそう、あの絵本は買ってみたいと私も思いました。
あの時の患者さんが絵本の1枚1枚を持っていて、
ひとりずつからそれを集めたら読める、っていうラストにも
ふんわり涙があふれました。
きっと絵本は永遠にパコちゃんのものなのでしょうね。
やっと観てきました!
この話、浅野先生がすごく重要な役ですよね。
チャラけて話していても、どのセリフもすごく重いですよね。
>マジ笑いしてたみずすましくんは僧正ですから
昨日は、戸次君と一緒に上手の袖に引っ込んじゃいましたからね(笑)。
やっぱ、大王の作品は好きですね〜♪
名古屋は大楽だったのですね。
僧正、袖に引っ込んじゃったんですか?
そりゃヒドイな(笑)。
浅野先生は何となく大王の分身のように感じました。
体は堀米にあり、心は浅野先生に、というカンジでしょうか。
いや、どのキャストにも大王の思い入れたっぷりですよね。
もうねぇ…。(回想モード)
理屈とか何とかを頭で考える前に、心が震えて涙が
溢れちゃって。
初演でもあった、この感覚。
今回も、やっぱりそうでした!
どの人物にも愛おしさが感じられるって、スゴイです。
映画化も、やっぱり気になります。
キャストが換わっても引き継がれる作品の持つパワー!
目撃しようと思います♪
(*^^*)
感想をアップしていたので、トラバさせていただきます!
> どの人物にも愛おしさが感じられるって、スゴイです
ほんとうにその通りですね。
登場人物の一人ひとりが魅力的で愛おしくて、大王の術中に
まんまとハマったカンジです。
だけど、こういうお話に涙することができる自分も、
まだまだ捨てたものじゃないなぁと思ったりもして(笑)。
映画はどうなんでしょう?
予告ムービーを観る限りでは、あの凝ったメイクはどーなの?
と若干ひき気味なのですが(汗)。
感想を読んで舞台がよみがえってきました。
本当に素敵な舞台でしたよね。
最近涙腺緩くなっている私ですが、「ずぅーと観続けたい舞台」があるって幸せなことだわん。
演劇っていいなあ。
舞台が好きでよかったと思います。
ほんとにステキな舞台でしたね〜。
涙腺が緩くなっているのはお互い様です(笑)。
日頃トゲトゲしい毎日を過ごしている自分もやさしい気持ちに
なれる気がして、このお芝居のチカラはすごいって思いました。
役者さんも皆すばらしいですが、何と言っても大王、おそるべし!ですね。