2008年07月31日

納涼茂山狂言祭2008

IMG_3852.jpg5月に南座の「三響会」で観た『五人三番三』がとても迫力があって楽しかったので、「狂言観てみた〜い」と思っていたところ、たまたまこの公演があるのを知って、やはり「五人三番三」をご覧になったおまさぼうさんをお誘いして、私にとっては初めてのフル狂言鑑賞となりました。



納涼茂山狂言祭2008
7月26日(土) 6:00pm 大槻能楽堂 脇正面か列

「粟田口」 大名: 茂山七五三 /太郎冠者: 丸石やすし/すっぱ: 茂山千三郎
「無布施経」 出家: 茂山千作/檀家: 茂山千之丞
「吹取」 男: 茂山逸平/何某: 茂山宗彦/女: 茂山童司/笛: 帆足正規/後見: 茂山あきら


正面の人にも脇正面の人にもお顔が見えるように舞台の中央対角線上斜めに向かって正座なさった茂山あきらさんの軽妙なプレトークから始まりました。人間国宝の茂山千作さんと千之丞さんという大御所が上にど〜んと構え、「ちりとてちん」でも人気の茂山宗彦くん・逸平くん兄弟、茂山茂くん、茂山童司くんなど若手からは突き上げられ、「『五・七・あ』(千五郎さん、七五三さん、あきらさんのことらしい)は中間管理職」と笑っていらしたあきらさん。同じ中間管理職のわが身を顧みて、こちらも思わず苦笑い。

チケットを買う時からして「脇正面って何?」「正面と中正面ってどう違うの?」っていうくらい超初心者の私。初めて観るっていうのに、予習もせず、誰が出るということ以外に予備知識もナシだったので、言葉とかいく分わからない部分もありましたが、何ともやわらかでとぼけた雰囲気の狂言は温かみがあって、とてもくつろいで楽しむことができました。

まずは狂言師の方々の朗々と響くよいお声にびっくり。
特別な扮装やメイクを施す訳でもなく、凝った装置がある訳でもなく、観る者のイマジネーションに委ねられたような舞台。演者は舞台上を好き勝手に動くのではなく、舞台の四角い外枠と対角線上だけを進むと決まっているようです。それでも、それで家の内外や場所の移動や時間の経過まで見えてくるから不思議です。

どの演目も楽しかったですが、特に印象に残ったのは茂山千作・千之丞ご兄弟による『無布施経』(ふせないきょう)。檀家(千之丞)の家にお経をあげに来た出家(千作)が、毎月もらえるはずのお布施が出ないので仕方なく帰ろうとするものの、思い直して何とかお布施を忘れていることを相手に思い出させてお布施をいただこうと四苦八苦する・・・なんていう、何となく私たちの日常にもありそうなシチュエーション。
出家を演じる千作さんは今年89歳。何とも愛嬌があって憎めないお坊さんです。これを受けて立つ千之丞さんのとぼけっぷりがまたすばらしくて、お二人ならではの絶妙な間での掛け合いに何度声をあげて笑ったことでしょう。その後に演じた若い宗彦くん・逸平くん兄弟も、ずっと精進して、やがて偉大なお祖父さまたちのようになるかしら。

位置情報 この「納涼狂言祭」はファンからの投票で公演内容が決められるリクエスト狂言なのだそうですが、本年度有効投票総数207件ですって。少なっバッド(下向き矢印)

IMG_3856.jpg位置情報 グッズがたくさん販売されているのもオドロキでした。
Tシャツ、手ぬぐい、携帯クリーナーに来年のカレンダーまで。
プログラムはこんなエコバッグに入っていて700円。演目の紹介やリクエスト狂言結果発表、狂言ぷち解説に出演者紹介もあってなかなか充実の内容です。



エコバッグは薄いからちょっとコンビニに行くくらいしか入らない・・から、一人7つ買って毎日ひとつずつ使ってください、ってあきらさんはおっしゃってたけど、のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 363 わーい(嬉しい顔) vs 361 ふらふら)
ニックネーム スキップ at 01:59| Comment(8) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能
この記事へのコメント
スキップさん、あきらさんのトークとか、よく覚えてらっしゃる。読ませていただきながら、思い出しているおまさぼうです(苦笑)

実際には初めてといってもいい狂言にご一緒させていただき、楽しさ倍増でした^^

能舞台の写真が素敵に撮れてますね。
Posted by おまさぼう at 2008年07月31日 23:58
♪おまさぼうさま

あきらさんのトークはおもしろくて印象に残りました。
今度は宗彦くんや逸平くんのお話も聞いてみたいな。
能舞台、雰囲気は出ていましたでしょうか。

私も何やらわからないながらも狂言は楽しかったです。
またぜひご一緒させてくださいね。
Posted by スキップ at 2008年08月02日 02:12
この公演も行きたかったのですけど、京都に出かけていてダメでした。
31日にろうそく能で大槻能楽堂に伺ったんですけど、そのときもいろいろと売られていました。DVDに本とか。
どら猫もそうですが、「ろうそく能」というネーミングに惹かれたのか、初心者らしき方も結構たくさんお見えのようでした。
狂言を拝見した回数も少ないんですけど、楽しいですよね。
Posted by どら猫 at 2008年08月02日 12:33
納涼狂言祭に行かれたんですね(^−^)
千作さんと千之丞さんはタイプは違うけれど、面白いですよね。やっぱり違います!!

私もまた茂山家の狂言を見たくなりました。
Posted by みゆみゆ at 2008年08月03日 00:02
♪どら猫さま

私も超超初心者ですが、おもしろかったです。
お能は何度か拝見したのですが、楽しめるという域には達せず。
でも狂言はとても楽しむことができたので、今後も機会があれば
でかけてみようと思っています。
またどこかの能楽堂でお目にかかるかもしれませんね(笑)。
Posted by スキップ at 2008年08月03日 10:21
♪みゆみゆさま

「三響会」の「五人三番三」で千之丞さんの舞台番がとても楽しくて
千之丞さんの狂言を観てみたいと思ったのが今回初めて狂言を観る
ことになったきっかけです。
みゆみゆさんのおっしゃっる通り、ご兄弟でもタイプは違うものですね。
でもとても楽しかったです。
またいろいろ教えてくださいね〜。
Posted by スキップ at 2008年08月03日 10:33
スキップ様、まいど!
”納涼狂言祭”は大阪と東京と人気作品が違って面白いですよ。
って、毎年集計結果をHPで見てるだけですが(苦笑)
東京に1度だけ行きました。そうそうグッズがすっごくってね。
”かるた”には引っ繰り返りました(笑)

>茂山あきら
茂山一家の中で、私のお気に入りの1人です♪

狂言って簡単ですよね(笑)
もうちょっとチケ代が安いと、もっと行けるのに、わたすぃ(泣)
好きなのにぃ。

お正月は恒例の狂言会もあります。是非足を運んでくださ〜い。
Posted by かしまし娘 at 2008年08月04日 13:06
♪かしまし娘さま

>”納涼狂言祭”は大阪と東京と人気作品が違って面白いですよ
そうみたいですね。プログラムにも結果と解説が載っていました。
東西でそんなに違うって、おもしろいですね〜。

茂山あきらさん、お気に入りなのですね。
茂山家の皆さんは、みんな何だかかわいらしいですね。
きっと知っていけば奥深いと思うのですが、初心者の私はお気楽に
楽しめました。秋には松竹座でも茂山狂言会があるみたいで、
また楽しみが(というか悩みが?)増えました。
Posted by スキップ at 2008年08月05日 00:04
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