会社帰りにだって楽しめちゃう国立文楽劇場のサマーレイトショー。今年は「残酷な殺しの場面が見せ場の夏らしい筋立て」。夏休み文楽特別公演第3部 「国言詢音頭」
8月6日(水) 6:30pm 国立文楽劇場 4列センター
大川の段: 竹本津駒大夫 鶴澤寛治
五人伐の段: 中 竹本文字久大夫 鶴澤清友
切 竹本住大夫 野澤錦糸 胡弓 豊澤龍爾
人形役割: 桜風呂の菊野 吉田和生/八柴初右衛門 吉田玉女/絵屋仁三郎 吉田清之助/弟源之助 吉田清三郎/許嫁おみす 吉田一輔 ほか
大阪 曽根崎新地で起こった実話を基にした薩摩藩士 八柴初右衛門の復讐劇。初右衛門は藩の金を使い込んでまで遊女 菊野に入れあげていましたが、菊野が仁三郎と恋仲で陰で自分を侮辱していたと知り、武士のメンツをつぶされたと怒り狂って夜半に曽根崎新地のお茶屋大重に乗り込んで菊野はじめ5人を惨殺するのでした。
それにしても初右衛門の怒りは凄まじいです。胸の空鞘打割し、心の寝刃研すましって、まさに可愛さ余って憎さ百倍っていうやつですね。
クライマックスの、住大夫さんの名調子に乗って繰り広げられる殺しの場面は息をのみました。初右衛門に首を締め上げられ、二度三度と刺されても仁三郎の居所をもらさない菊野がいじらしい。この場面、「ううっ、ううう〜っ」という菊野のうめき声(住大夫)に胡弓の哀切な調べが重なり、視覚にも聴覚にも強くとても印象に残ります。ほんとに、こんな演目ができるのは人形浄瑠璃ならではないかしら。「髻掴んで掻切る首、血に染む丹花の唇をねぶり廻して念晴らし」なんて場面をリアルに見せられた日には
そんな凄惨な場面を見せられた後にもかかわらず、陰鬱な気分で終わらないのも人形だからでしょうか。本水を使った雨が降りしきる中、用水桶で返り血を洗い流し、傘をさしてすっくと立つ初右衛門。悠然と立ち去る姿は美しかったです。
やっぱり第1部の「西遊記」も観たかったなのごくらく地獄度
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住太夫さんの名調子で聞いていると、あの場面でなぜかうっとりするってのも怖いものがあったりしてね。
>やっぱり第1部の「西遊記」も観たかったな
同感です。どら猫も見たかった。人形の西遊記、きっと面白かっただろうなぁ。
TBさせていただきま〜す。
人形ながら凄まじいものがありましたね。
人形もですが、遣い手の玉女さんの形相も変わって見えたのが
コワかったです(苦笑)
住大夫さんの語りも一層凄みを増し後半はまばたきするのも
忘れるくらいの集中力でした。
そして同じく私も「西遊記」観たかったです。
いや〜、コワかったけど見入ってしまいました。
目と口の動きで人形の表情も違って見えるってすごいですよね。
住大夫さんは決して美声とは言えないのかもしれませんが、
あの名調子には酔わされますね〜。
実は小さなお子さんとそのお母様がたくさん、っていう状況が
苦手で「西遊記」を敬遠してしまいました。
大人のみで楽しめるよう夜やっていただけないかしら(笑)。
玉女さん。ほんと人形を遣っているのか、人形が乗り移って
いるのかっていう感じでしたね。コワかったです。
住大夫さんの語りに聞き惚れ、三味線や胡弓に聞き惚れ、
と目ばかりでなく耳も忙しかったです(笑)。
「西遊記」次回上演される機会があれば絶対観に行きましょうね、お互い!