2006年01月22日

壽初春大歌舞伎

IMG_0591.jpg松竹座で「壽初春大歌舞伎」夜の部を観劇しました。

演目は ・神霊矢口渡
      ・假名手本忠臣蔵
      ・春調娘七種

もちろんお目当ては、片岡仁左衛門・坂東玉三郎顔合わせの「假名手本忠臣蔵」だったのですが、意外にも(失礼!)「神霊矢口渡」もとてもよかったです。福内鬼外なんて節分みたいな名前の作者は平賀源内なのですって。

南朝北朝の合戦の頃、新田義貞の息子・義峯が一夜の宿を請った船頭の家の娘・お舟がこの義峯に一目ぼれしましたが、お舟の父・船頭の頓兵衛こそ義峯の兄・義興を殺した張本人で・・・。
お舟の片岡孝太郎、頓兵衛の坂東弥十郎ともに初役ということですが、私もこの演目は初見(同列に並べるなよって?)。事前に解説もあらすじも全く読まず、先入観ナシで観たので、「ん?どういう意味?」っていうところもあったのですが、世話物とはいえ頓兵衛の扮装や動きは歌舞伎の様式美そのもので、お舟のかわいらしさ、一途さなど見どころたっぷり。最後は「早く太鼓がたたけますように」とハラハラ見守りました。

IMG_0584.jpg早野勘平に片岡仁左衛門、女房おかるに坂東玉三郎を配したご存知「假名手本忠臣蔵」は「落人」「五段目」「六段目」の通し狂言。

満開の桜と菜の花の中、編笠で顔を隠した2人が立っているだけで「あ〜観にきてよかったぁ」と思ってしまいます。

玉三郎さんは姿形の美しさはもちろんのこと、着物の裾さばきや指の先までの本当にしなやかな動きが、ため息が出るほどキレイ。勘平との別れを惜しむシーンのたおやかさ、いじらしさ、かわいらしさは女の目から見てもホレボレ、「守ってあげたい」と感じさせます。

仁左衛門さんはこんな悲壮感漂う役をやらせたら右に出る者ナシ、という感があります。連判状に切腹をした血で血判するあたりからはもう涙ボロボロ。それに時折見せる表情の色っぽいこと!訪ねて来た不破数右衛門・千崎弥五郎の二人を待たせておいて、刀身を鏡代わりに身づくろいする時の目、思わず背中がゾクッとしました。

「落人」で幕が降りた後、花道に残った二人が互いの身なりを気遣うやさしいしぐさと雰囲気もステキでした。あんなふうに穏やかにやさしくお互いを思いやれる恋人同士は羨ましくもあり憧れです。

斧定九郎の愛之助さん。悪役で短い出番ながらとても印象的。あの「五十両〜」っていう声!
思わず舞台写真買っちゃいました!(もちろん仁左衛門さんと玉三郎さんの2ショット写真もいっぱい買ったけど)

今回は1回しか行けなくて迷いに迷って選んだ夜の部。
すごくよかったけど、やっぱり昼の部も観たかったな。


いつまでも観たいニザ・玉コンビのごくらく度 わーい(嬉しい顔) わーい(嬉しい顔)    (total 47わーい(嬉しい顔) vs 49 ふらふら)
ニックネーム スキップ at 18:33| Comment(9) | TrackBack(4) | 歌舞伎・伝統芸能
この記事へのコメント
>スキップさま
ワタクシは21日昼夜拝見しました。一週間職場を出るのが2時,睡眠時間3時間が続いていましたので,カローシ覚悟で出かけました。もちろん対策は取っておりましたが…。
もしかしたら,夜の部は同じものを拝見していたのかもしれません。
実は初日の印象とは全く異なっていましたので,書き直そうと思っていたところです。初日は,春を寿ぐ役者さんや仁左玉コンビに熱狂する観客の高揚感と,初役の若い役者さん方の緊張感が成せる業ではないかと思われます。
あきません。悲しくてどぼどぼに泣きました。救いも赦しも無しでした。おかるちゃんの魔力はアップしています。その分勘平さんが恋に死ぬべき男という必然が強化されていました。ちゃんとまとめなおします。
事前にお声かけて頂けましたら,プチオフ会出来ましたのに残念です。週末はどこかの劇場におりますので,お目にかかれる日もそう遠くないことでしょう。

Posted by とみ at 2006年01月22日 20:18
初めまして。歌舞伎初心者ですが、
大阪松竹座の「壽初春大歌舞伎」夜の部を見ましたので…。
『神霊矢口渡』、面白かったですよね。
お舟、ちょっとおかしいけれど、可愛らしくて。
『假名手本忠臣蔵』「五段目」の斧定九郎の「五十両」のセリフも
印象に残っています。
私も感想をブログに書いたので、リンクとTBを貼らせて頂きました。
Posted by 柏木ゆげひ at 2006年01月22日 22:04
舞台写真出てたのですね。わたしが見に行った時は、過去公演の仁左衛門さん&玉三郎さんの写真しかなかったので。。。愛之助さんの写真、わたしも欲しいなぁ。写真だけ買いにいこっかな(^▽^;)
Posted by umako at 2006年01月23日 00:10
昼の部よかったですよぉ〜って言ってみたりして。(笑)

うちもumakoさん同様、過去の公演の舞台写真しかなかったので買いませんでした。
うぅ・・・。(T^T)
Posted by りゅう at 2006年01月23日 00:53
♪とみさま

まぁ!21日夜の部は松竹座で感動と涙を共有いたしておりましたワ。
また昼夜ご覧になったとは羨ましい限りですが、初日とそんなに印象が違うとはオドロキです。
魔力の増す玉サマおかるちゃん、おそるべしですね。
ほんとにそう遠くないうちにどこかの劇場でお目にかかれそうです。これまでもお隣に座っていたことがあったりして・・・。


♪柏木ゆげひさま

はじめまして。ようこそいらっしゃいました。
お舟は一目ぼれして、「あの女の人は妹か?」とか「私も連れて行って」と迫るコミカルなところから、クライマックスの一途な情熱まで楽しませてくれましたね。
私はただのミーハー歌舞伎好きなのですが、ゆげひさまのブログで能・狂言も勉強させていただきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。


♪umakoさま

舞台写真を買うタイミングって結構微妙ですよね。
日の浅いうちに行くとまだ出てないし、楽近くになると良いショットは売り切れていたりして。
番附にも舞台写真がたくさん掲載されていましたが、前半に売っていた番附には舞台写真載ってなかったとか・・・?


♪りゅうさま

舞台写真はありましたが、りゅうさまが奥様のためにお買い求めになった染ちゃんカレンダーはもう売っていませんでした。残念っ!

お昼の部は、ほんと、皆様のご感想を読むにつけ仕事休んででも行きたいくらいです。
不覚でした(泣)。
Posted by スキップ at 2006年01月24日 01:21
スキップ様、こんばんは。
福内鬼外って、ホント節分そのままですよね。
源内さん、何を思ってこの名前にしたんでしょう?
仁左衛門さんと玉三郎さんのコンビは、初めて見ました。
噂通り、本当に美しいカップルですね。
姿形が美しいだけでなく、本当に心が通じ合ってるような仕草に、感動しました。
お互いがお互いを輝かせてる感じでした。
また来させて頂きますね。
Posted by るみ at 2006年01月29日 23:55
♪るみさま

仁左衛門さんと玉三郎さんのカップルには、これからもいろんな役でいろんな演目を
見せていただきたいと思っています。
“お互いがお互いを輝かせている”・・・まさしくお言葉通りですね。
私もまた、るみさんのところにお邪魔させていただきます。よろしくお願いいたします。
Posted by スキップ at 2006年01月30日 00:55
10月歌舞伎座千穐楽の記事にコメント有難うございます。早速TBをさせていただきますm(_ _)m
1月の松竹座ではお軽・勘平の道行もあったんですね。仁左・玉の組合せは東京ではもう望めないのかしら。確かに全国興行のバランスをとると難しいのかもしれないけれど(T-T)
そうだ、歌舞伎座の建替後のこけら落としの連続公演でこういうビッグな組合せでいろいろやっていただきたいな(勝手に企画立案中)。
でも東京では菊之助を仁左衛門さんに鍛えていただくということも大事。平常公演では菊ちゃんもよろしくお願いしたいと思っているのでした。
勘平は余韻を楽しむために、仁左衛門さん以外で観たくない気分です。
よろしければこちらの記事をTBしていただけると嬉しいです(^O^)/
Posted by ぴかちゅう at 2006年11月05日 01:50
♪ぴかちゅうさま

歌舞伎座建替え後のこけら落としは21世紀の一大イベントと思われますので、
ぜひニザ・玉コンビはじめ超ビッグ組み合せでお願いしたいと思います。
ぴかちゅうさんの企画採用!(笑)
菊之助さんは仁左衛門さんに鍛えられ、「京鹿子娘二人道成寺」では
玉三郎さんに育てられ、お幸せですね。もちろんそれに応える資質・力量を
ご本人が持ち合わせていらっしゃるからこそですが。
Posted by スキップ at 2006年11月05日 21:55
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