これまで数々見てきた「本能寺の変」ですが、これほど光秀に感情移入して、というか、光秀の側の視点に立って見たのは初めてでした。大石静さんの脚本の描き方は元より、坂東三津五郎のあの何ともいえない深い哀しみと悩みをたたえた眼の光のせいでしょうか。
濃姫の和久井映見がとてもよかった。「お濃、あの世とやらでまたまみえようぞ。」という信長に、
「あの世で会おう仰せになれども殿は地獄、私は極楽、これでは死に別れにございます。」と信長の妻として共に闘い、共に死ぬことを選ぶ濃姫。“生き別れ”ではなく“死に別れ”・・・やっと心が通じ合った時が永遠の別れとなったのですね。
その姿をなす術なく見つめる光秀の悲愴な面持ち。「信長は死んだ。それだけで十分だ。」という光秀と、総大将を筆頭に足軽雑兵に至るまで“天下取り”の意欲を胸に満たし、全力疾走で駆け戻ってきた秀吉軍とでは、闘う前から雌雄は明らか。
演出の尾崎ディレクターは本能寺以降の光秀を「ゆるやかな自殺」と表現していますが、腹心の家臣に自分と共に来るのではなく、「坂本を頼む。」と後と妻子を託すところに覚悟が現れていて、この先の光秀と周りの人々の悲しい運命が思いやられます。
見応えのある「本能寺」のごくらく度
![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)
三津五郎さんの光秀、来週で終わりかと思うとさびしいですね。本能寺に討ち入る前に家臣たちに檄をとばすところは声もですが表情がよい〜。それと本懐を遂げた後の虚脱感の表情の差がさすがでしたね。
TBさせていただきましたm(_ _)m
コメント&トラックバックありがとうございました。
私も和久井映見は濃姫には少し地味かな、と思っていたのですが、最後の数回で
花開いた感じで、さすがに出来る女優さんだと思いました。
光秀がこれほど魅力的に思えるのは、脚本もさることながら、やはり三津五郎さん
の力に負うところ大ですね。本当に、まだまだ見ていたかったです。
和久井映見の変身ぶりはステキでしたね。あの女性の引き立て方は、大石静の手腕でしょーね!見直したゾ。
あんなに「本能寺」を待ち望んだのは初めて!まんまとNHKの狙いにハマッテしまった感じです(笑)
三津五郎とのお別れは淋しいですが、これからまた新たな時代へ突入する。って事は新たな人物が出演する。ということで楽しみ〜。7月からは前進座の嵐広也が出演っ!
ようこそお越しくださいました。
私もまんまとハマッているクチです。おそるべし、NHK!(笑)
そうでした。嵐広也さん、福島正則役でしたね。
それに石田三成・橋之助さんも登場しますし、
まだまだ目が離せそうにありませんね。
目が潤んでる瞬間、こっちもジンワリきちゃいました。
映画『武士の一分』でも、グッとくる三津五郎さんが見たいですね。
あっ・・でも悪のお役柄・・。う〜ん、どんな感じなんでしょう??
私のことなので、きっとそんな三津五郎さんにも虜になってしまいそうです(笑)
三津五郎さん光秀は、眼も表情も声もほんとにステキでしたね〜。
その三津五郎さんの悪・・・何だか凄味も色気もありそうです。
若菜さんでなくても虜になってしまうかも?です。
大河も佳境へ…。
組み立てそのものは冗長な感じがしますが,ひとつひとつ粒だった台詞があり,頭の中にカキカキすることも…。
こたびもお命の持ち帰り,祝着至極に存じますは毎回ですが,スポットとして,これはええですね。
この回は“脚本”の力を改めて知りました。
私は読んでいないのですが、原作では「本能寺の変が起こった。
信長が死んだ。」と、たった二行というこの場面をこれだけ
印象的なシーンに展開できるのですから。
「お命の持ち帰り」と同様、語り継がれるセリフになりますかしら。