中でも印象に残ったのは、宮藤官九郎の作家魂と才能がわかるエピソードとして紹介されたもの:
皇太子マルカムがマクダフの忠義を確信して決起を決意する時の最後のセリフは『明けない夜はない』とこれまでずっと翻訳されてきました。松岡さんは、「原文を素直に読むと『明けない夜は長い』になるのに、どうしてだろう」と思っていましたが、自分が翻訳するときに逃げるわけにはいかず、英米人の知り合いに聞いてもやはり『明けない夜は長い』。・・・マクベスの暴政に対して軍を起こしますが、それは勝ち目があるかどうかわからない決死の思いがここにある・・・夜は長く明けないかもしれないと。だから松岡さんは、すごく勇気がいったけれども『明けない夜は長い』と訳しました。
宮藤官九郎の第1稿では『明けない夜はない』になっていたけれども、松岡さんが経緯を話して変更をお願いしたところ、クドカンはそれで1曲新たに歌を作っちゃった。
こうしてできた歌が
♪『明けない夜は長い』『明けない夜は長い』と繰り返して、最後に『明けない夜はない』と希望を託してあります。
作家は何か1つ刺激があると新しい発想が出てくる、と感銘すると同時にとてもうれしかった、と松岡さんはおっしゃっていますが、松岡さんの翻訳家としての一語にこだわる研ぎ澄まされた感性がそれを引き出したとも言えると思います。
この歌詞にぴったりの高揚感と緊張感に満ちた曲をつけた岡崎司さん、そして劇中この歌を、颯爽と客席通路を駆け抜けカッコよく片膝立てて唄った森山未來くん。
すべての才能がひとつに昇華して、素晴らしい舞台を作り上げていったのだと改めて思い、その場の目撃者となれた幸せを感じ入りました。
本日千秋楽。盛り上がったんだろうなぁ、のごくらく度
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連日遅くまで…。お疲れが出ませんように。
今日が千穐楽のようですね。どんなに盛り上がったことでしょう。その場に居合わせたかった。
どこまでも松岡マクベスでした。
この演出なら大阪城ホールいや大阪ドームでもでも可能と思います。
自宅にも書きましたが,メタル・マクベスというタイトルに,表現ツール(ヘビメタ)とメソッド(ライブ)がきっちり表明されてますので,由緒正しいシェイクスピア演劇に間違いございません。
ショウビジネスの新しい演出手法をあたらしいおもちゃのように易々と使いこなすクリエーターたちに惜しみない拍手を!
そして,何でも見んともの言えへんということを痛感しました。
まぁ、とみさまこそ。お疲れが出ませんように。
メタルマクベスというタイトルはいのうえひでのりさんがお考えになったそうですが、
ここまでヘビメタをツールとして効果的に使ったステージを考えてのことだとしたら、
(それも自ら手を下すのではなく、クドカンという極上の才能を使うことを視野に入れて)
その深謀遠慮、凡人はただ頭を垂れてひれ伏すばかりです。
終わっちゃいましたね、メタルマクベス。千秋楽では、今回もおせんべいが
撒かれたり、ライブがあったりで楽しかったようですよ!
千秋楽のライブはロングバージョンでとっても盛り上がったようです。観たかったなぁ。
せめてプログラムについていたDVDを、雰囲気を思いながら楽しみたいと思います。
もうソラでも唄えるくらい覚えちゃいそうです。(爆)