ほぼ1週間が過ぎちゃいましたが、7月17日 歌舞伎座 七月大歌舞伎 昼夜通し観劇
今月の歌舞伎座は坂東玉三郎・市川海老蔵共演で超話題の泉鏡花作品集。まるでオムニパスドラマのように鏡花の4つの世界が展開されます。
昼の部:夜叉ヶ池
海神別荘
夜の部:山吹
天守物語
ハープの生演奏、海底を表わす幻想的な装置や衣装、閉幕後にはカーテンコール、と、ともすればそこが歌舞伎座であることを忘れてしまいそうだった「海神別荘」。
どこか浮世離れした、というか俗世間を超越した雰囲気をもつ市川海老蔵には海底にある琅カン殿の主人・公子がぴったりハマリます。物語のクライマックス 美女を殺そうと刀をふりかざした公子に、その魅力に改めて気づいた美女が『あぁ、あなた。私を斬る、私を殺す、その顔のお綺麗さ、気高さ、美しさ、目の清しさ、眉の勇ましさ。初めて見ました。位の高さ、品のよさ。もう、故郷も何も忘れました。早く殺して。あぁ、嬉しい。』 と訴えたその刹那、公子が一瞬“ニヤリ”という感じで笑うのですが、その時の横顔がもう〜
かと言って、「天守物語」の若侍・姫川図書之助がハマらないかといえばそうではなく、富姫でなくても『帰したくない』と思う男っぷりです。この富姫−図書之助と美女−公子は設定がちょうど逆で、立場や年齢(ま、妖かしの世界の住人に年齢はなきに等しいのでしょうが)も反対になる訳ですが、一方的に海老蔵さんが年下に見えたりしないところに玉三郎−海老蔵お二人の美しさ一辺倒ではない演技力が冴え渡っています。「天守物語」は完成度がピカイチ、と観る前から評判を聞いていましたが、歌舞伎的な要素もふんだんに散りばめられ、登場人物も個性豊かで魅力的、ドラマチックな盛り上がりに純愛あり、となるほど納得の実によくできた舞台でした。
坂東玉三郎は、美女、富姫という2人のヒロインを演じるだけではなく、「海神別荘」「天守物語」の演出と「夜叉ヶ池」「山吹」の監修。泉鏡花ワールドはまさしく玉三郎ワールドでありました。
以前、舞踊公演の時に「1日2時間の公演があるとすると、残りの22時間はすべてそのために使います。食べることも眠ることも、すべては舞台のためです。」とインタビューで語っていらした玉三郎さん。この1ヵ月はどれほどこの舞台に集中して過ごされていることでしょう。玉三郎さんを見るといつも美しさに目が眩んで他のことが目に入らなくなってしまってコマル。所作や立姿の美しさやステキに変わる表情や声、本当によくお似合いのお衣装・・・見るべきところはいっぱいあるのに。
「夜叉ヶ池」の万年姥と「天守物語」の薄を演じた上村吉弥さん。口跡爽やかなセリフ回しとキリッとした動きが際立って、とても印象に残りました。特に「天守物語」で図書之助が“下界”で謀反の疑いをかけられて討手に追われる場面は薄が天守から覗いて語る説明だけで展開するのですが、吉弥さんの聞き取りやすくて力のあるセリフのお陰で私たちの目にもその様子が見えるようでした。「夜叉ヶ池」の百合、白雪姫の2役と、「天守物語」の亀姫というキレイどころを一手に引き受けた市川春猿、誠実な萩原晃を描き出した市川段治郎、鏡花の流麗なセリフを情感深く聴かせてくれた「山吹」の縫子 市川笑三郎、友を思う山沢学円と愛嬌たっぷり朱の盤坊の市川右近・・・澤瀉屋一門の皆さんのご活躍もいっぱい観られて、何ともおなかいっぱいの歌舞伎座の1日でした。
たった一度の恋だのに、のごくらく度
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風知草のとみです。
一日通しで4部作の醍醐味をご堪能なさったようですね。俳優さんたちのテンションどんどん高まっておられると推察されます。海老さまのニヤリに快くやられましたか。玉様のこの台詞はアリアです。
お江戸は大阪に比べ暑さが厳しくないですが,お疲れもピーク。ご健康に留意なさって頂きたいです。
「これを見逃すと末代までの損失」というとみさんのお言葉に背中を押していただいて
観に行ってほんとによかったです。
あの“ニヤリ”には、毎日何人の女性がヤラレテいることか・・・と思います(笑)。
1日に4作品観るのはそれはそれで楽しいですが、鏡花のセリフを一気に頭に詰め込む
のにはやはり限界があり、東京に住まいし何度も通える環境はやはりうらやましいですね。
ああ、観劇されたのですね。
私も行きたくて泉鏡花の原作まで読んだのに、スケジュールがやりくりできず、このまま行けずに終わりそうです(涙)
昼も夜もなんて羨ましい。私もせめて天守物語だけでも観たいと思っていたのですが・・・。
玉三郎さんで泉鏡花、しかも海老蔵さんが相手役なんて・・・。
せめてスキップ様のレポを読んで行ったつもりになってみます。
いやはやお恥ずかしいです。何だかぼ〜っとしちゃって、かなり情緒先行型のレポになってしまって、読んでもよくわからないでしょ?(笑)
私はdandanさんとは逆に「夜叉ヶ池」以外の原作を読んだことがありませんので、これからじっくり読んで、舞台を反芻したいと思います。
ありゃ、初日は、この「ニヤリ」見逃しました。明日は、オペラグラスを構えてこの瞬間を捕らえてしんぜましょうぞ!!
まぁ、明日もご観劇ですか。うらやまし〜。
ぜひぜひ“ニヤリ”をご覧になって、ご感想を楽しみにしていますね!
私も「ニヤリ〜」を見過ごしたくちです(涙)。
というか、もしかしたら不覚にもウトウトした瞬間だったかも?
いつの間にか、ものすごい速さで変わった美女の台詞もうろ覚え・・・
あーー、もったいないことしたマヌケです。
「天守物語」は文句なしに楽しめましたが、「海神別荘」は後からじわじわ、
もう一度観たいなぁ〜と思わせる舞台でした。
かくいう私も見逃してるところ、聴き逃しているところ多々あり、
早くも再演望む、それも大阪で!(絶対ムリ)
自信に溢れる罪な微笑。たまら〜んとなります。
あの場面は、玉三郎さん演じる美女にものすごーく共感しませんか?
私も殺されたい〜って勢いになるのです。(→図々しい)
二度観ても、きっと何度観ても、すぐにまたもう一度観たくなる。
今月の歌舞伎座は癖(中毒)になります。私も、もう一度海の公子に会いたい。
スキップさんの感想、とても共感しました♪
ね〜、あの微笑みはね〜(笑)。
客席にいる私たちは横顔を見ることになりますが、あのお顔を正面から
ご覧になる美女はさぞかし・・と思われます。
ほんとうに美しいお二人は観ているだけでこちらもうっとり幸せな気分
になるということを改めて感じ入った七月の歌舞伎座でした。
春猿、段治郎、海老蔵の成長ぶりに玉三郎丈の育成の成果とみてカーテンコールで目頭が熱くなってしまいました。
そして私、鏡花の耽美的な恋愛至上主義の世界に浸るのは好きみたいだと自覚しました。癒されます。30日はいよいよ夜の部、楽しみが増してます(^O^)/
ほんとに、玉三郎さんはご自身の精進や私たちへ見せてくださる楽しみばかりでなく、
歌舞伎界への貢献も計り知れないものがありますね。
ぴかちゅうさんの観劇記を読ませていただくと、泉鏡花の世界の深さや魅力がよく読み取れて
私も遅ればせながら原作を読もうとますます思いを強くしました。
夜の部のご感想も楽しみにしています。
♪kirigirisuさま
まぁ!何てうらやましいんでしょう!!
公子さまにまたお会いになって、“ニヤリ”もご覧になれたなんて。
私もできることならもう一度観たい☆☆
せめてkirigirisuさんの3度目(!)の公子さまにぞっこん記を読ませていただいて、
あの美しい横顔をフラッシュバックしたいと思います。
TB・コメントありがとうございました。
海老蔵の「俺を見てヘロヘロになれビーム」を浴びて大満足でございました〜(笑)
日生劇場の時より成長していた嬉しさに涙〜。気持ちはおっかさんですもの。嫌…”年の離れた姉”って事にしておこう(苦笑)
う〜ん、確かに。あのビームを浴びて何人の乙女(?)がヘロヘロになったことでしょう。
いやいや、じゅうぶんお姉さま・・・いえいえ姉さん女房候補ってのも有り得ましてよ。
「人生はチョコレートの箱。開けてみるまで何が起こるかわからない。」って
フォレスト・ガンプのママも言ってましたもの。(スミマセン、唐突で)
チョコ!大好きです!
私からのTBがバリバリ〜音たててます。数多いですね。ごめんなさい…。
トラックバックありがとうございます。
バリバリ音をたててもどんなにたくさんあっても、大歓迎です。
今、貴宅にお邪魔して来ました。
舞台は千秋楽を過ぎてしまいましたが、あの夢のような時を共有した者は
いつまでも美しい思い出を反芻できますよね。
1週間もたつのに余韻の中におります。一生の宝物になりそうです(T-T)
夜の部もご覧になって、4部作完結ですね。
どの作品もほんとうに奥深く印象深く、
いつまでも余韻を残してくれるものでした。
大げさでなく、玉三郎さんと同じ時代に生きて観ることができる幸せに感謝しています。