「俊寛」俊寛僧都:片岡仁左衛門
丹波少将成経:片岡秀太郎
海女千鳥:片岡孝太郎
平判官康頼:片岡愛之助
瀬尾太郎兼康:市川段四郎
丹左衛門尉基康:片岡我當
仁左衛門さんの「俊寛」を観るのは、2004年7月の大阪松竹座以来2度目でした。初見だった前回と違ってストーリー展開もわかってるし、泣かないぞ、と思いきや、・・・泣いた。今年はお正月の勘平といい、この俊寛といい、仁左衛門さんには泣かされっ放しです。
特に今回は、席が近かったこともあって、船が去ってしまった後の一人芝居に殊のほか感じ入りました。衰弱した体で精一杯背伸びして船に両手を振り、波にもまれながら海中へと追い、岩場に上ってなお聞こえなくなった声に耳をすまし、見えなくなった船影を追い続ける俊寛の深い悲しみ、絶望感、救いようのない孤独感を湛えた目が忘れられません。
この時のベストショットと思える舞台写真が売っていたので思わず買ってしまいました。今これを見ながら書いていて、また泣きそうです
「雁のたより」
髪結三二五郎七:坂田藤十郎
愛妾司:中村扇雀
若殿前野左司馬:片岡愛之助
家老高木治郎太夫:市川段四郎
花車お玉:片岡秀太郎
「道成寺」の熱気と緊張から解き放たれて、客席にもどことなく安堵感のようなものが漂う中、藤十郎さんの柔らかな浪花言葉が耳に心地よく響きました。髪結床の床机での若旦那金之助(翫雀)との会話(アドリブの応酬?)も楽しかったです。
秀太郎さんのお玉がいかにも花街上がりの女房という雰囲気で印象に残りました。渋い色づかいの街着のお着物もステキにお似合い。「俊寛」の憎たらしい瀬尾とは打って変わって思慮深い良識派のご家老・段四郎さんの下、「えっ、そんなオチなの?」っていうハッピーエンドでしたが。
「乗合船恵方萬歳」
万歳:中村翫雀 才造:中村橋之助 門礼者;片岡進之介 女船頭:片岡孝太郎
大工:片岡愛之助 通人:中村勘太郎 芸者:中村七之助 子守:中村鶴松
田舎侍:坂東弥十郎 白酒売:中村扇雀
初春を迎えた隅田川の渡しで、出船を待つ人々が満開の梅の中、自己紹介を兼ねた芸を披露していきます。最後は皆船に乗り込んで、七福神よろしくポーズを決めたところで幕。華やかで一足早くお正月がやって来たようなおめでたい雰囲気で、眼福。
11歳の鶴松くんがしっかり踊ること、七之助さんの芸者の美しさが特に際立っていました。開演前の楽屋口では、勘三郎夫人の“入り”に遭遇。花街のお姐様方にも劣らぬ美しさと艶やかさでいらっしゃいました。
間もなくほんとの初春のごくらく度
![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)
お気力充実のご様子。記事の完成ありがとうございます。大阪松竹座でも泣かせて頂けましたが,今回は松嶋屋の俊寛,4人の絆が益々際立ち愛の戦士であられることが印象的でした。蟷螂の斧であっても平家の専横を許せなかった都での生き方まで想像できました。
あきません,また泣けてきた。愛する者のために有った命。愛する者から遠ざけられ長くは無いことが分かりますからよけいに泣けます。
雁のたよりは上方ラブコメでエエ感じでした。
仁左衛門さんの役作りはほんとに、その場の演技だけでなく、バックボーンや
これまでの幸せや苦難の道のりやいろいろなものを背中に感じさせて、目も耳も
離せません。それでいてどんなにやつれて落ちぶれ果てていても、品も色気も
あるのではハマらずにおれませんね(あら、ワタシ、大絶賛してます?)
ホントに仁左さま俊寛からは目も耳も離せませんでしたね!
明日NHK教育TV放送の「義経千本桜」と「雁のたより」も
楽しみですo(^^)o
TBさせていただきました。
コメント&トラックバックありがとうございます。
仁左衛門さんにはほんとに参ってます。どんな役でも見逃せないと思っちゃって、
関西に住まいする者には酷なことです。
年末年始は歌舞伎の放送もたくさんあって楽しみですね。私は顔見世昼の部を
観ていないので、「義経千本桜」を観られるのがウレシイ!
ハヌルさん、今年1年おつき合いいただいてありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申しあげます。