ご存知シェイクスピア原作の「ハムレット」の音楽劇−元宝塚歌劇団花組トップスター 安寿ミラ主演のこのシリーズは、2002年、2004年に続く再々演ということですが、今回初見。少人数のキャストながら歌も演技も実力派揃いでアンサンブルのよい上質のお芝居。全員での合唱はとても聴き応えがあり、こんな舞台、久しぶりに観たな、という印象でした。Song & Dance HAMLET
2月10日(土) 3:30pm 兵庫県立芸術文化センター 中ホール
ハムレット: 安寿ミラ
ポローニアス・墓堀り: 斎藤晴彦
クローディアス: 沢木順
オフィーリア: 堀内敬子
ホレイショー: 石山毅
レアティーズ・ギルデンスターン: 谷田歩
ローゼンクランツ: 柄谷吾史
ガートルード: 舘形比呂一
ピアノ演奏: 宮川彬良
まずは栗田芳宏さんの斬新な演出に目を奪われました。ホレイショーの独白から始まるお芝居は、舞台中央に大きな絨毯が敷かれ、そこがステージであり、様々な場面となります。旅の一座に扮した役者さんたちはその左右に横一列に座して、各々が前に置いた旅支度のトランクから衣装を取り出し、ハムレットに、クローディアスに、ガートルードにと変身していきます。そして、舞台下手にはピアノが置かれ、音楽の宮川彬良さん自らピアノを奏でてくれます。
幕も暗転もなく、装置や小道具もほとんど使わずセリフと歌とピアノの音色だけで綴るお芝居が、かえって観る側のイマジネーションを増幅させることを知りました。特に2幕のハムレットとレアティーズの決闘の場面。剣も使わず血も見せず、二人が対峙することさえしないであんなに緊迫したシーンを描出できるとは驚きでした。もちろん役者さんの力量に負うところも大なのですが。
「クロスジェンダーのキャスティング」と言われる役者陣。
安寿ミラは、義父の不正に怒り、母の不貞に憤る純粋でひたむきなハムレット。大きな瞳に深い悩みを湛え、王家の気品を失わない、美しいハムレットでした。作った狂気がいささかあっさり目のような印象を受けましたが、それだけにリアルなハムレット像が胸に迫りました。
もう一人のクロスジェンダーは舘形比呂一のガートルード。予備知識をもたないまま観たのでこのキャストにはびっくり
さらに驚きは、オフィーリア。可憐な容姿とすばらしい歌唱に、あら、誰かしらとキャストを見ると「堀内敬子」。え?と二度見。堀内敬子といえば、「12人の優しい日本人」の陪審員10号が強烈な印象だったので、目の前にいるこのオフィーリアと同一人物が演じているとは俄かに信じることができませんでした。これだから女優さんはコワイ。・・・後で知ったのですが、堀内敬子さんて劇団四季のスターだったのですね。道理で歌上手いはずです。堀内さん、ファンの皆さま、失礼しました、ゴメンナサイ。四季といえば、クローディアスの沢木順も劇団四季出身。ある意味主役とも言えるこの役−いかにも野心家、いかにも一癖ありそう、いかにも悪役、という役を熱く濃く、迫力たっぷりの大熱演でした。
今回のハムレットは松岡和子さんの翻訳。例のセリフは、『生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ。』
歌詞の作詞は岡本おさみさんのごくらく度









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早々に観劇ですね!
私は明日、行ってきます♪
初演・再演から、今回は大きくキャストも変わりますし、
又、違った作品として楽しめるのではないかと期待して
います!
(*^^*)
私もクライマックスのハムレットとレアティーズの決闘の場面、演出絶品だと思います。
ちなみにレアティーズ役の谷田さんに、今夢中です(笑)。
midoriさんは初演も再演もご覧になったのですか。
キャストも演出も少し変わっていると聞きましたが、
そのあたりの変化なども聞かせていただければうれしいです。
midoriさんのレポ、楽しみにしています。
♪花梨さま
ほんとにあの決闘の場面は素晴らしかったです。
もう一度観たいくらい(笑)。
谷田さんはあのスキンヘッド?に驚きましたが、画体よし声よしの
ステキな役者さんですね〜。
レスを嬉しく拝見していました!
感想をアップしたので、早速ながらトラバさせていた
だきました。
堀内@オフィーリアには、本当に驚きました…
達者で、味のある女優さんとは思っていましたが、
こんなに美しく可憐なヒロインとしてもキチンと存在
できる方だったんですね!!
かなり惚れました…。
パルコ劇場での個性派男優陣と競演の公演。
何とか観たいと思っています!
(*><*)
サンシャイン劇場での観劇記、トラックバックありがとうございました。
すばらしく細やかで鋭いレポを大変興味深く読ませていただきました。
特にオフィーリア=堀内敬子さん。私にとっては本当に驚きでしたが、
midoriさんのお陰でさらに認識を新たにしました。これからも目の離せない
女優さんです。パルコ劇場は「コンフィダント・絆」ですね。
これは5月大阪なので、私も是非拝見したいと思っています。
栗田ハムレットか,ワレリーハムレットかずいぶん悩みましたが,今更ながら両方見るべきだったと悔やんでおります。
>剣も使わず血も見せず、二人が対峙することさえしないであんなに緊迫したシーンを描出できるとは
栗田演出の小道具の使い方は独特の美しさがあります。見るべきだった。
本日は,シネマ歌舞伎も行きたかったのですが,さすがハムレットの後は厳しかったです。
私も悔やんでいます。ワレリー版を観なかったこと(まだやってるけど)。
宝塚好きのワレリーさんが期待している剣幸さんのガートルードはじめ
とても好評だと聞いています。兵芸だと平日夜っていうのが無理なのがイタイ。
シネマ歌舞伎は次回までお預けなのですね。
本番の舞台をご覧になったとみさんがどうお感じになるか読ませていただくのを
楽しみにしています。