劇団☆新感線 「朧の森に棲む鬼」
2月12日(月) 12:00 大阪松竹座
新感線のお芝居はいつも照明の美しさには定評がありますが、今回は特に素晴らしくて、それが2階席から観ると一層際立って、本当に綺麗。青、赤、緑、白と変化する照明にスポットライト、床に描き出される光の演出・・・原田保さんの創り出す照明は夢のように美しく幻想的で、うっとりしてしまいました。それにあの光とともに浮かび上がって来るタイトル。これは絶対2階や3階から観るべき。もう感涙ものです。そして、クライマックスの朧の森のシーン・・・2階で観てよかったぁ、と心から思いました。
役者さんの立ち位置や動きに目が行き渡ったのも大きな収穫でした。ライ、マダレ、ツナあるいはライ、キンタ、シュテンの計算されつくした立ち位置のバランスはそこだけ切り取って絵にできそうなくらいです。そして、やはり市川染五郎の動きの美しさは傑出しています。殺陣はもちろんのこと、しなやかな手の動き、立ち姿、立居振舞い、裾さばき・・・見せる、ということ、自分がどう見えるかということを知りつくしている、というか、幼い頃から体に心に、刻み込まれているのでしょう。
「それが俺の最期のペテンだ!」と断末魔に森に向かって叫ぶライは不幸だったのか−そんなことはなかったんじゃないかな。もちろん志半ばに倒れる無念や悔しさはあったとしても。もう一度あの場所に、朧たちと出逢った森に戻ってやり直せたとしても、戦場の屍から小ざかしい盗みを働いて食いつなぐ人生を生きながらえるより、野望を叶えるための激しい人生を自ら選び取ったに違いないと思います。
そもそも森の朧たちはどうしてライを選んだのか−「人の国の王になろうとでもいう男」だったから?それに対してライは「王?俺がか?」と驚いて応えていましたが、ライの心の奥底にある青い炎を朧は見抜いていたということでしょう。朧たちに出逢ってライの運命は変わってしまったけれど、それでもライは運命に翻弄されるのではなく、最後まで自ら進んで破滅の道へと突っ走って行きました。「メタル・マクベス」で松たか子扮するレディ ランダムスターが『小さいほうを選べばよかった』とつぶやく切ないシーンは今でも心に残りますが、ライにはそんな後悔はなかったように思えました。だからある意味、幸せだったのかなぁ、と。そう信じたい。
あら、今回はライを取り巻く女性たちについて書きたいと思っていたのですが、やっぱりライになってしまいました。こちらはまた次回(その時また新たにライへの思いがあふれていなければ)。
染五郎さん、姫のご誕生おめでとうございますのごくらく度









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素敵な感想をありがとうございます(^^)
ライへ思いが伝わってきました。
ラストシーンを思い出すと、ライはやはり朧たちから選ばれし者だったと。
私も決して不幸じゃなかったと思います。
まだ何回かご覧になるのでしょうか?(笑)。
また感想楽しみに待ってますね。
どうしてこんなにライに入れ込んじゃうのか自分でも不思議です。
「俺をハメようなんざ100年早ぇんだよ。」なんて、
人に言ってみたいんです、多分(笑)。
そうですよね、ライは選ばれし者。不幸なんかではなかったですよね。
何度も観るのは楽しみなのですが、だんだん残り少なくなってきて(笑)、
うれしいような、さびしいような、です。
拙宅は,書きたいことの半分も書けない苦しい状況が続いていますが,後から加筆できるよう枠は作っています。
それにつけても寒かったですね。薄着は禁物です。
やっととみさんの観劇記を読ませていただくことができて、楽しみです。
いーっぱい加筆してくださいね。
とみさんは夜の部でしたか?昼の部はあったかかったです。
いや、これは私の厚着とハイテンションのせいかな。
こんばんわ!
>だからある意味、幸せだったのかなぁ
そうですよね、自分の中にある欲望を森の朧たちが
ライに気づかせ、形に引き出しただけ。
もともと自分の中にあった野望を、ライは一旦は
成し遂げる事が出来たのですから。
でも、最後は「俺は取り込まれるんじゃない」
「これが俺の最後のペテンだ」と叫びますが
結局、森の朧たちの掌中からは出られなかった。
そんなライが何だか哀れにも感じます。
うぅ、早く次が観たいです。
ですが、そうすると私の朧祭りの終わりがまた一歩
近づいてしまう・・・。
早く観たい、でもこのまま観たくないような・・(笑)。
おっしゃるとおり、私も照明には感動しました。
もちろん役者さんも大切ですが、舞台の演出に照明はとても大事です。
私もライは不幸ではないと思います。
私は、最後の最後まで自分の道をつらぬいたライに、衝撃を受けたのです。
私はこんなに激しく生きることはできないなぁと。
ちょっと羨ましい気持ちもあります。
スキップさんの感想を読みながら、
ライの姿が頭に浮かんで、、、たまんないっす!(笑)
2階席での観劇で、また一味違った楽しみ方が出来たようですね。
実は私も、1階席でしか観た事がなかったので、
大阪前楽では3階席から観てみようと目論んでます。
照明の美しさを堪能したいわ♪
染五郎さんの動きの美しさ、さすが歌舞伎役者ですよね。
2000年阿修羅城の第一回観劇は、松竹座の三階席からだったのですが、もうもう贔屓の古田さんそっちのけで、出門の染ちゃんばかり見ていたものです。
オクマちゃん、演舞場でもかなり吹っ飛んでた日がありましたが、この日は客席に落ちかけたのでしょうか?
こんばんは。
キンタではなく、ヤスマサ将軍でもなく、ライを選んだんですよね、森の朧は。
どこからでしょう。多分キンタへの裏切りが明らかになるあたりから?ライはもう
ライであってライではなくなってしまったような・・・心も森に持っていかれちゃった
のかな。そこにあのイッちゃってる目ですからね、もう、たまりませんね。
私も、残すところあと10日と思うと、お煎餅まきの日が楽しみでもあり、
永遠に来てほしくないようでもあり(苦笑)。
♪るみさま
確かに、ライを筆頭に、この物語に出てくる人の生き方はみんな激しいですね。
ツナもシキブもシュテンも・・・。「こんなに激しい思いにかられる日は二度と来ない」
というツナの言葉−こんな言葉が出てくるくらい激しい時を過ごす人生は
羨ましくもあり、また怖ろしくもあります。
♪麗さま
「なんでそんなに悪党に心を寄せる?」と一部身内には不評なんですけどね(笑)。
ほんとにあのキレイな照明を堪能するのに2階や3階はオススメです。
やっぱり新感線の舞台は近くからと遠くから、最低2度は観たいですね〜
って、何回観とるねん!
麗さんはついに前楽大阪遠征。大楽も!?
♪花梨さま
染五郎さんは松本流の家元でもあり、歌舞伎の世界の中でも所作の美しさは
際立っていますものね。
私、最初の新感“染”、観てないんですよ。今でも悔やんでいます。
「バブルへGO!」みたいに時を遡れるものなら、ぜひナマで観てみたいです。
オクマちゃんはほとんど体半分くらい客席にはみ出していました。
あんなに頭にヒットしてよく脳しんとう起こさないなぁ、と心配に
なりました。阿部サダヲさんの身体能力の高さはいつもながらですが
さとみさんも相当なものですよね。
座るまでこんなに素晴らしい席だったとは知りませんでした。
オープニングからクライマックスまで震えっぱなしでしたよ、もう〜。
で、この日は涙腺ユルユルでした。
また新橋に芝居するはずだったみたい。
そして松竹と立ちみたいなキックしたかったの♪
そうでしょ、そうでしょう?まさに「お大尽席」。舞台全体を見渡せて、
素晴らしい席ですよね。特に新感線のようなステージでは、
この席の良さは際立ちますね。
涙腺ユルユル、同感です。私も観れば観るほど切なく哀しくなって、
毎回泣いています。ライばかりでなく、登場人物すべてがいとおしく
なるんでよね〜。
松竹が破滅したら大変だなぁ。ごくらくの楽しみがなくなっちゃうよ。
「また新橋に芝居する」は合ってるけど、「立ちみたいなキック」って何?