感涙モノの全12ページカラー特集で、舞台写真もたっぷり。「それが俺の最期のペテンだ」っていう叫びが聞こえてきそうな両手を広げたライの写真もあって、電車の中にもかかわらず涙
中でも印象に残ったのは、「俯瞰から見る森」と題された古田新太のインタビュー。
ツナ達一行がライに剣を突き刺すシーンで、マダレはキンタに「刺せ!」って言うんですよ。で、キンタは剣を捜す芝居をしていて、それを見てツナが「私が!」って言うんです。その時に、僕はキンタの目の前に剣を置いているんですが、それでもキンタは動けないでいて欲しい。つまり、ライにとどめを刺せないキンタっていうのがいて欲しいんですよ。今は芝居の流れ上、ちょっとスピードアップしているんですけど、本当ならもう少しもがいている姿があって、キンタが動かないということをお客さんが認識して、それを見てツナが「私が!」って言う流れになればと思っているんですよね。
それで、その後ライが逃げていく姿を、ツナとキンタは追わないじゃないですか。とどめを刺しに行けるのに、行かない。でも、僕の中では、マダレだけはとどめを刺そうと思っているという解釈をしていて、本当は転んだままでもいいんですけど、ライを追う意思を持っているからこそ、最後にマダレは立ち上がるんですよ。
キンタがライの剣を拾わないのは目が見えなくてどこにあるかわからないからだと思っていました。でも、去っていくライに「兄貴が生きているのか死んでいるのかわからなくなった」と追うのを最初に止めたのはまぎれもなくキンタ。何を観ていたんだろう、私。「これはやってる側の楽しみであって、お客さんにはそれぞれ別解釈する楽しみがありますしね。」とふるちんは結んでいるけれど、役者・古田新太の神髄ここにあり、とも言えるような解釈と役づくり、恐れ入りました。
いつになったら森を抜け出せるんだろうの地獄度









![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)
私は染様のページ端に書かれたライの最期のセリフを読んだ時に、映像や声、全てがリアルにフラッシュバックして鳥肌が立ちました。
今号の『演ぶ』は2冊買っても後悔しない気がします。
♪レイさま
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
レイさんのように全く初めての方ともこうしてコミュニケーションできるのも
ブログの楽しみのひとつです。よろしければまたときどきお越しくださいね。
♪rrさま
rrさんもそうでしたか。ほんとうに、動作ひとつひとつ、言葉の端々にまで
張り巡らされた思惑や細かい役づくりがあって、あれほど魅力的な人物像、
物語を創り上げていったのだと知ることは、今さらながら感動的ですらありますね。
「俯瞰」なんていう言葉をフツーに使える古田新太も改めて見直した(というか
ホレ直した?)次第です。
どうせ抜け出せない森なら、心ゆくまで迷い込んでみましょうか。
rrさんもご一緒にいかが(笑)。
私も、あの古田さんのマダレ像に目から鱗状態で記事を読みました・・・ほんと、あの飄々とした言動からは計り知れない「役者・古田新太」を再認識させられましたね〜♪
それにしてもえんぶの朧への力の入れようが力説されてるような特集で、えんぶも見直しました(笑)
こんにちは。
ほんとに、あんなにいろいろ“顔芸”やって笑わせてくれていたのに
頭の中ではそんなに細やかな役作り、芝居づくりをしていたのかと
今さらながら頭の下がる思いです。「藪原検校」でもどんな演技を
見せてくれるのか、本当に楽しみですね。
新太氏のインタビューを読んで、また見たくなりました。
私もキンタにはとどめを刺して欲しくないと願っていました。
このインタビューを読んで、なんだかまた鳥肌が立ってしまいました。
そうですよね。キンタは口では「兄貴を許さない」と言っていても
心のどこかでは憎みきれていないところがあったと思うし、そうあって
ほしかったですね。このインタビューの内容を知った上でもう一度
あの場面を観てみたいと私も思いました。