
彩の国シェイクスピア・シリーズ第17弾
「恋の骨折り損」
4月22日(日) 12:00 シアターBRAVA!
ナヴァールの若き国王ファーディナンド(北村一輝)は、臣下であり親友でもあるビローン(高橋洋)、デュメイン(窪塚俊介)、ロンガウィル(須賀貴匡)の3人と共に 「3年の間、あらゆる欲望を捨てて学業に専念する」という誓いをたてる。その中身には、「1週間に1度断食をすること」「睡眠は1日3時間とすること」などと並んで、「女性には近づかず、恋もしない」という条項も含まれていた。そこへフランス王女(姜暢雄)が3人の侍女、ロザライン(内田滋)、マライア(月川悠貴)、キャサリン(中村友也)を連れてやってくる。そしてファーディナンドたちはそれぞれが王女や侍女に恋をしてしまう・・・。
舞台一面を覆う大きな柳の木。照明によって様々な表情に変化するこの木がとても美しい森に、楽団を先頭に客席を行進してきたキャストが舞台上に勢揃いしたプロローグはまさにプリマヴェーラ、胸躍るような幕開けでした。悪人が一人も出て来ない物語は明るく楽しく、ちょっぴり物足りない・・・4人vs4人の恋のさや当ても、男性陣が一方的にやられっ放しという展開で、ちょっと単調かなぁ。。これは役者さんのせいという訳ではなく、脚本とか演出の側の問題、いやむしろ原作の戯曲に原因があるのかもしれません(と、沙翁にいちゃもんつけるとは私も大胆↓)。
とはいうものの、オールメールのお芝居は目にも耳にも心にも、とてもハッピーを運んでくれました。4カップルの中では、ビローン(高橋洋)&ロザライン(内田滋)が演技も存在感もセリフの量も群を抜いていて、まるで主役?と見紛うほど。高橋洋のセリフまわしはいつもながら素晴らしいです。ただ、2番手、3番手の個性的な役の方が“もうけ役”で、時として主役より印象に残るというのは多々あることで、だからといって主演がかすんでしまうということでは決してありません。
北村一輝のファーディナンドは王らしい風格と品があり、お育ちのよいおぼっちゃんという鷹揚な雰囲気も醸し出していてステキでした。表情はもちろん、足の組み方とかちょっとした手の仕草とかがとてもアカぬけていて色っぽくてカッコイイ!ただ、二枚目が奇声やヘン顔で笑いを取るのが基本的に好きではないので、あれはどうかなと思いましたが。
最後は12ヵ月後のハッピーエンドを予感させる余韻の残る終わり方。ロザラインがビローンに諭すように語るやさしい言葉が心に響きます。
今度は“リチャード三世”みたいな役を観てみたいなぁのごくらく地獄度
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一幕めっちゃ楽しく観ていたのですが、二幕に入り
やや単調な展開。
・・・で、友人達と帰りの阪急電車の中で
あれは原作が悪いのか、演出が悪いのか・・・
削れるところは削りゃ〜いいのに!!
・・・と盛り上がっていました。
私達も
>沙翁にいちゃもんつけるとは私も大胆
のお仲間に入れてください・・・(笑)
いや、しか〜〜〜し・・・
文句をプチ言いつつも、高橋洋君のお姿には乾杯でした♪♪
少々不満を持ちつつも、やっぱり◎♪♪の舞台でしたね〜〜♪
そうそう、二幕がちょっとね〜。
前作の「間違いの喜劇」がとてもテンポよくて楽しかったので、同じスピート感を
期待してしまいました。
高橋洋さんは、ほんとにすばらしいですね。あのやさしいお顔のどこに
あんなパワーが、といつも思います。
いやいや、高橋さんばかりでなく、やっぱりオールメール、ス・テ・キでした(笑)。
大阪公演らしいアドリブもてんこもりだったようですね。男性チームでは高橋洋さんにどうしても目が行きますが、蜷川組に初参加の北村さんも頑張ってたと思います。本当は変な芝居が好きな方だと思うのでこれでも二枚目でいようと抑えていたんじゃないかと思ってました(笑)それと女性チームでは引き続き月川、内田のお二人が今回もよかったです。
2幕目後半に一気に雰囲気が変わってしまうところは「間違いの喜劇」にはなかったテイストだとちょっと驚きました。しかし、青春の華やぎは長くは続かないものなのだという真実をきちっと見せてくれて終っていくんですね。この終り方にシェイクスピアの奥深さを感じました。さらに貴族が地に足のつかないような馬鹿騒ぎをしているところに別れを告げて地に足をつけて生きていくアーマードーと村人たちの祝祭劇に地道に生きる人々にシェイクスピアが注ぐ目にもただのお抱え芝居作者ではないところを感じました。
蜷川さんの民衆4部作の一貫に組み込まれているということです。最後の演出も土壇場でアイデアが出たというスタッフみんなの智恵と汗の賜物を見せてもらえて幸せでした。
お邪魔致します。
この舞台、お友達がチケットを取ってくれて観劇する予定でしたのに息子の入院がバタバタ決まって泣く泣く諦めました。お友達にもご迷惑をかけてしまって・・・。スキップ様のブログでイメージできて嬉しいです。
戯曲の問題!行く気満々で戯曲を読んでいたのですが、確かに面白くはできるけどほかの名作喜劇に比べると作品自体の質はちょっと落ちるかな〜という印象でした。
北村一輝さんにリチャードっていいですね。悪の魅力と悲哀を纏ったみたいな北村さんの王道っぽい役を色っぽく演じて欲しいです。
個人的には、高橋洋さんのルックスと役柄がめちゃくちゃ好みでした(笑)。
大阪用のアドリブもあったようで・・・私も観たかったです。
「TOMMY」と迷って3時間の長丁場に断念しました(涙)。
スキップさんの記事を読ませていただいて、少し雰囲気が知れて嬉しかったですv
こちらもTBいただいてしまいました。
それにしても、北村さんと秋山さんの共演が気になります!
東京ではやらないのでしょうか・・・?
私も、ただのばか騒ぎに終始せず、甘く華やかな青春という季節の
終わりを示唆するこの作品の結末の迎え方は好きです。
それでも「村人たちの祝祭劇に地道に生きる人々にシェイクスピアが
注ぐ目」というところには思い至らず、ぴかちゅうさんのコメントを
読ませていただいてガツンときました。ありがとうございました。
せっかくチケットがあったのに残念でしたね。
「お気に召すまま」も再演されますし、この作品も近い将来再演
されるといいですね。その時にはぜひ。
北村一輝さんはTVドラマで知り始めたのが『奇跡の人』で“ゲイ
でいい人”を装う同僚役とか「ネット・バイオレンス」の大阪ネイ
ティブの犯人役とかだったので、つい性格俳優的なイメージを
持ってしまって、その分期待も大きくて・・・(笑)。
高橋洋さんはとても評判がよいようですが、ほんとにステキ
でしたね。やさしい笑顔もそうですが、何と言ってもあの膨大な
セリフの完璧なこと!
内田滋さんのロザラインは私的にはかなりツボで、登場の時から
目が離せませんでした・・・あの墨のような眼!(笑)
北村さん秋山さんの音楽劇は東京だともう少し長い期間やるの
ではないかしら。大阪のこの1日だけということはないと思いますよ。
あの木はほんとに存在感バツグンですよね。あれこそが主役かも。
息子さんとご一緒に観劇なんてステキですね。
確かに散財ではありますが、ナマの舞台を流れる時間は二度と体験
できないものなので大目に見ていただくとしましょう(笑)。