2007年05月10日

親子二代のスタンリー

5月6日に亡くなった北村和夫さんを偲んで、長男の北村有起哉さんが、自身が11月に『欲望という名の電車』でスタンリーを演じることに触れ、「昨年の秋に報告したら、正直、喜んでくれました。観て欲しかったけど、報告できただけでも良かった。」と語っています。

スタンリーは、文学座研究所に入所して間もない北村さんが、1953年の『欲望という名の電車』日本初演で杉村春子演じるブランチの相手役として抜擢されて以来の当たり役。この戯曲そのものが文学座を代表するようなお芝居でもあり、スタンリー役は新劇俳優にとっての古典といったところでしょうか。歌舞伎では家の芸、父の持役を子息が継承していくことは当然ですが、個別に活躍している俳優の世界で、息子が自分の当たり役を演じることになった喜びは想像に難くなく、その舞台をぜひ観ていただきたかったと、本当に残念でなりません。

お年を召してからの穏やかな印象しか存じあげないので、北村和夫さんの演じる粗野で荒々しいスタンリーってどんなだったのだろう、スマートで都会的なイメージの有起哉さんはどんな“肉体労働者のスタンリー”を見せてくれるのだろう、と、父と子二代、二人のスタンリーに思いを馳せつつご冥福をお祈りしたいと思います。

さて、その北村有起哉さんの公演はこちら:

『欲望という名の電車』
2007年11月16日(金)−11月25日(日) 東京グローブ座
(以降、12月中旬まで金沢・新潟・大阪・小倉公演あり)
作: テネシー・ウィリアムズ
企画・主演: 篠井英介  企画・演出: 鈴木勝秀
出演: ブランチ 篠井英介/スタンリー 北村有起哉/ステラ 小島 聖/ミッチ 伊達 暁 ほか

2001年9月初演(スタンリー:加勢大周)、2003年11月再演(スタンリー:古田新太)につぐ三度目の上演


この2003年の公演、古田新太のスタンリーが観たくてチケットまで買っていたのにやんごとなき理由により観に行けなかった、私にとってはいわくつきの作品です。


ふるちんのスタンリー観たかったよぉの地獄度 ふらふら (total 206 わーい(嬉しい顔) vs 208 ふらふら)
ニックネーム スキップ at 01:19| Comment(12) | TrackBack(0) | 演劇・ミュージカル
この記事へのコメント
>スキップさま
スレンダーな体躯,切れ味の良い台詞回し…。何が何でも行きます。
Posted by とみ at 2007年05月10日 20:27
♪とみさま

やっぱりそうですよね。観たいですよね、北村有起哉さんのスタンリー。
平日3日間のみの公演、なんてことにならないよう切に祈ります。
Posted by スキップ at 2007年05月11日 00:36
スキップさま

私は「欲望〜」映画も戯曲も大好きで。
篠井さんのブランチ是非観たいと思っていたので再々演嬉しいです。古田さんもスタンリーやってらしたんですね。それは、観たかった・・・。

最近昭和を代表するような方々の訃報が続いて淋しい限りですが、息子さんが演じてくれるというのは嬉しいことですね。もこりんさんにお借りした「メタルマクベス」の有起哉さん、シャープでカミソリみたいで最高♪でしたので有起哉スタンリー楽しみです。
Posted by dandan at 2007年05月11日 13:17
スキップさんこんばんは♪

ここ最近、なんだか訃報をよく耳にして寂しい気持ちになります。

「欲望〜」は親子2代でスタンリー・・・有起哉さんもいろんな思いで演じるのでしょうね。
先日BSでちょっとでしたが、「欲望〜」が放送されていました。
有起哉さんのスタンリーとってもとっても楽しみです。

有起哉さん、いろんな顔をもっている彼が私はとても大好きです。

11月ですか・・・・その頃にはあの舞台も、この舞台!!とにかく楽しみがたくさんの予感♪
Posted by もこりん at 2007年05月11日 19:44
♪dandanさま

どちらかといえば苦手なアメリカ現代劇の中で、「欲望という名の電車」は
私も好きな戯曲のひとつです。
北村有起哉さんは「メタルマクベス」でも「オレステス」でも、はたまた
大河ドラマ「義経」の五足も、とても存在感のあるステキな役者さんで、
どんなスタンリーを見せていただけるのか、ほんとうに楽しみですね。
Posted by スキップ at 2007年05月12日 02:47
♪もこりんさま

まだまだたくさんお芝居を見せていただきたかった方々が亡くなるのは
ほんとうに寂しいことですね。

北村和夫さんのスタンリーを観たことがないので、機会があれば映像ででも
ぜひ一度拝見したいです。きっとこの秋には万感の思いを込めてスタンリーを
演じるであろう有起哉さん。ほんとうに楽しみです。
その他にあの舞台もこの舞台も(?)、やっぱり忙しい秋になりそうですね(笑)。
Posted by スキップ at 2007年05月12日 02:56
北村和夫さんは帝劇で山田五十鈴さんの千姫の相手役をされていたのを高校時代に観たことがあります(宝塚の東京公演がない月は帝劇の一番安い席が私のいつもの観劇席でした。)。帝劇にあのお声が響き渡っていました。有起哉さんを初めて舞台で観た時にお声が似ているなぁと思ったものです。
「欲望という名の電車」はビビアンリー版をTVで一度、栗原小巻の舞台で一度観て封印していました。篠井英介×北村有起哉ならば一度観たくなりました。
Posted by ぴかちゅう at 2007年05月12日 11:18
♪ぴかちゅうさま

声の大きかったお父様に倣って、大きな声で「親父ありがとう」と
お通夜の席でご挨拶なさった北村有起哉さんの記事を読みました。
“帝劇に響き渡る声”とは、やはりお声が大きかったのですね。
ルックスの雰囲気がずい分違うので、最初は息子さんだと知らな
かったのですが、そういえばお声は似ていらっしゃいますね。

私が観た一番最近の「欲望という名の電車」は、4年位前でしょうか。
蜷川幸雄さん演出の、大竹しのぶ ブランチ 堤真一 スタンリー 
寺島しのぶ ステラ のもの。
今年は久しぶりにスタンリーに会えそうです。
Posted by スキップ at 2007年05月13日 01:34
子供の時、親の転勤で岐阜の郡上八幡に2年住んだのですが八幡城に北村さんが来ていらしてその姿が忘れられません。

古田さんがスタンリーを演じたんですか!
Posted by ひとみ at 2007年05月28日 19:50
♪ひとみさま

郡上八幡って一度だけ行ったことがあります。雰囲気のあるステキな町ですね。

古田新太のスタンリー。私も見逃しちゃったからどんなだったかお伝えできない
のが残念なのですが、いかにも観たくなりますよね。
Posted by スキップ at 2007年05月29日 00:58
又お邪魔します。

古田さんって不思議な色気ありますね。生は1回だけで残念です。テレビの特集とDVD、ゲキシネで何本か観ました。
劇団☆新感線の座付き作家とポスターのファンでもあります。
北村さんの舞台は演劇鑑賞会で「花咲くチェリー」など観ました。杉村さんは晩年でお元気なかったですが。息子さんの事、知らなかったので有難うございます。
Posted by ひとみ at 2007年05月29日 20:21
♪ひとみさま

私、ふるちんは今の半分くらい痩せてて(笑)、二の線で大阪でブイブイ
いわせてた頃から大ファンなのです。舞台でこそ映える役者さんだと思って
いましたが、近頃は映画やTVなど映像でも存在感際立っていますよね。

北村有起哉さんは、最近では『メタルマクベス』のグレコが記憶に新しい
ところですが、大河ドラマ『義経』の五足もとても印象に残っています。
Posted by スキップ at 2007年05月30日 01:41
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